ドイツ語を楽しむ会

西欧七カ国の肢体不自由児についての調査に　よると　
肢体不自由児は　自分の生活のことを　幸運で満足していると　
感じている。
1000人に約３人の　子どもは　脳性麻痺をもって　生まれる。
これは　脳の中で　運動を司る分野に　永続的障碍を　もつ状態
である。この障碍を　もつ人は　歩行が困難で　一部の人は　
車椅子を使う。手の動きに　制約がある人も　多い。
この調査では　初めて　子ども自身に　質問した。

Luebeckの　大学付属病院　子ども青少年部門の　所長代理
Ute　Thyenと　そのチームは　ドイツ全土の75人の　
脳性マヒの子どもと　その親に質問した。

子ども達は　自分の状況を　他の子どもよりも　はるかに　
肯定的に評価している。
カタリーナ（27歳・企業主）は　ほとんど　歩けないし、　
両手の動きにも　制約がある。しかし　このことを　障碍　あるいは　
妨害であるとは　認識していない。「友達が　サッカーしに行く時　私は　
ついて行って　見ている。サッカー場に　一緒に　立てないと　
いうことは　たいした　問題ではない。」

他の国の親と　比べて　ドイツの親は　自分の状況をしばしば　
負担に思っている。大多数の親は　他の人から　汚名を着せられて
いるように　感じている。若干の親は　敵意を　持たれている　
とさえ　思っている。
このような態度を　親が　取らざるをえない　原因は　ドイツでは　
障碍を　もつ人の　生活の場と　そうでない人の　生活の場が　
ほとんど　接することが　ない　と　いう事だろうと、　
Thyenは　言う。
お互いに　出会う機会を増やさなければ　ならない。
肢体不自由の子どもに　ついては　障碍のない子どもと　
同じ学校へ　通う方が　親の　疎外感は　少なくなる。
（blog管理人の蛇足：難聴の子どものための　難聴児学級は　
ドイツで　日本と　比べて　はるかに　普及している。同じ教室で　
同じ　教育を　受けるのは　難聴児の　場合　きわめて　難しい）

Thyenは　「社会的小児科センター」を　つくるために　尽力している。
そこでは　理学療法士・エルゴ療法士（エルゴセラピ：理学療法と
作業療法をあわせてような訓練法）・言語療法士・社会教育家・
看護教育家と　医師が　協力して　働く。優れた診断が　なされ　
チームでつくった発達促進計画に　基づいて　医師の治療を　受ける。
社会・学校・休暇・家族の分野にも　その促進計画は　関連する。
ドイツ全土に　このようなセンターは　130ある。まだ　足りない。
下記サイトから：
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,2755319,00.html