2010年03月31日

死刑についての報告・アムネスティ/中国は統計に入っていない

アムネスティ・インターナショナルによると 2009年に
18カ国で714人の処刑があった。この数に中国は入って
いない。もっとも処刑の多い中国で処刑者数も死刑
判決数も国家機密だ。
アムネスティは中国での死刑執行は2009年に数千人と
見積もっている。中国では約70の犯罪について死刑判決
されることができる。だから死刑は多くなる。
他のアジアの国では死刑反対運動による進歩が見られる。
日本では法務大臣が死刑執行命令に署名しないと
言うている。台湾の法務大臣も死刑執行命令を出したく
ないと言っている。
中国、イラン、イラク、サウジアラビアなどで多くの
死刑が執行される。2009年に2001件の死刑判決がされ、
714件が死刑執行された。これは公式の数であり、氷山の
一角に過ぎない。
死刑廃止の動きはあり、139の国が死刑を廃止したり
死刑執行を廃止したりしている。2009年に死刑執行を
したのは18国だった。毎年、二カ国が死刑を廃止して
いる。これは まだ死刑制度のある国に対し 圧力になる。
死刑は 慎重な長期的犯罪防止活動を妨げることもある。
人々の同意が 死刑を認める論拠とされるが、この同意は 
しばしば 十分な情報に基づいて形成された考えに基づく
ものではない。死刑をする国は 国民と対話し、事実を
明らかにすべきだ。そうすれば 死刑を認める考えは
論拠を失うだろう。
下記サイトから: 
http://www.heute.de/ZDFheute/inhalt/20/0,3672,8059380,00.html

  


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2010年03月30日

Necla Kalek・イスラム教の番人?

Kelekはドイツのイスラム教会議に協力し、イスラム教
会議と議論したが 対話はできなかった。
Karekはトルコ系ドイツ人の社会学者・女性権利論者であり、
ドイツのイスラム教連盟を批判している。同連盟の目的は
イスラム教徒の統合ではなく、イスラム原理主義を支える
力を養うことにある。
著書 Himmelsreise「天国への旅」において彼女は
革新的イスラム教は存在しないと主張している。
イスラム教の世界での自由・名誉・敬意という概念は 
民主主義における それとは 異なると、自由主義
イスラム教徒であるKelekは述べる。
イスラム教会議の調査によると ドイツにいるイスラム
教徒の15~20%しか イスラム教連盟を支持していない。
下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,5398082,00.html  


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2010年03月29日

ハイチへ支援に行ったドイツ人医師

首都ポルトプランスにある ドイツ援助組織が
経営する子ども病院で2週間、働いた医師 
Peter Tinnemannへのインタビュー:
St.Damien子ども病院に着いた時、呆然とした。野戦
病院のようだった。
14年前にハイチで暮らしたことがあったので 土地の
言葉も話せたし、ハイチの事情も知っていた。しかし
大地震に破壊された地域に入ったことは 今まで
なかった。

子ども病院は通常100~150人の子どもを治療して
いるのに、地震の後、その倍の患者が来た。大半の
患者は成人で、外傷や骨折の人だった。病院は患者の
多さにも圧倒されたが、外傷の程度は とても十分な
治療をできるものでなかった。小児科医と
小児科看護婦が 突然、骨折と外傷の手当をする
ことになる。これは壊れたテレビを自動車整備工場に
持ち込むようなものだ。

ドイツでは 子どもが腕を骨折したら、両親は心配する。
ハイチで地震で 一人の子が腕を折り、もう一人の
子が死んだら、家族の嘆きは どれほどか 想像して
みてほしい。多くの人は 家族がどこに居るか、怪我
しているのか、意識があるのか、死んでいるのかも
分からない。
ハイチでの経験を自分のものにするには、消化する
には、友人や同僚に話しすることだと思う。

カリブの生き方は 冗談を言い、打ち解けて話すと
いうものだった。しかし 地震の後、誰も泣かず、
叫ばず、冗談もいわず、何も言わず、被害にあった
人々は感情が鈍麻していた。地震の4日後、私は
ハイチに着いた。そのまた10日後、やっと人々は
笑い始めた。病院で 初めて人々が笑った時、すべての
職員が何が起きたのかと集まって来た。その時が 
ここに来て一番いい瞬間だった。
ハイチのような大惨事の場へ行って働けるには 
人はどんな素質をもっていないといけないかと、
尋ねられても 特に英雄的な人格や能力が必要だとは 
思えない。支援と言うのは 必要とされることを
することだ。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/panorama/dossier/Keiner-weinte-keiner-schrie-article733767.html  


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2010年03月28日

針治療inドイツ

中国で2千年以上信頼されている針治療をする
医師や針師は ドイツも多い。
Duisburg-Essen大学のGustav J.Dobos教授はドイツでの 
自然治療と統合医療の権威の一人。
この記事は彼へのインタビュー:
ツボは千以上あり、針はツボに20~30分さしておく。
針治療を受ける前に 在来の医学による診断を 
受けなければならない。重い病気が針によって 
隠されることのないように、また もっと効果の
ある治療法を受けるのに遅れないように するためだ。
花粉症など アレルギーにも効果がある。
腰痛と膝関節症の治療に 針は 在来の治療法よりも 
よく効く。そのため この二つの病気には針は
健康保険が適用される。
大きい協会に入っている針治療師や医師のリストを
みれば いい治療師を見つけられる。ドイツには 
DAEGfA, SMS,  DGfAN, AGTCMなどの
協会がある。
下記サイトから:
http://www.bild.de/BILD/ratgeber/gesund-fit/2010/03/26/akupunktur-akupressur/wie-die-medizin-mit-den-nadeln-hilft.html  


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2010年03月27日

子どもホームレスinウランバートル

下記サイトに写真15枚:
http://www.zeit.de/politik/ausland/2010-03/bg-mongolei

写真1. 望みを失った子どもを警察が保護している。
2.氷点下の路上で十歳の子どもは歌をうたって金を
もらう。子どもホームレスは遊牧民の子で、草原
から首都へ引越してきた。
3. 11歳の少年は学校へ行かないで、市場へ行く。
両親は稼ぐために首都に来た。田舎からの逃亡者は
近年、急激に増えている。
4. この5年間の降雪と零下50度の極寒のため、
羊飼いは羊を養えなくなり、数え切れない遊牧民が
首都に引越してきた。そして 首都でうまくやって
いけなくなった。この子たちはゴミ捨て場で
働いている。
5.首都へ来た遊牧民は金も教育も持たない。文盲の
人もいる。14歳のこの子は 階段で夜、寝たあと 
喫茶店で寝てしまった。
6.10歳の女の子とその姉18歳ともう一人の男の友達
が 暖房のない家にいる。
7. 貧しさのためにアルコール中毒になる人が増えて
いる。多くの子は失業した親と共に 粗末な宿泊所に
逃れてくるか、貧しさのために宿泊所から 
追い出される。
8. 警察は子どもを外国人福祉組織の一時収容所に
入れようと努力している。首都だけで約5千人の
子どもが働いたり、乞食をしたりしている。
9. 支援センターで登録を待つ子どもたち。首都に
いる大半の遊牧民は登録していない。したがって 
社会サービスも受けられない。
10. 支援センターで約45人の路上生活子どもが
食事を受け、体を洗い、少しだけど勉強する。
11. モンゴル人はかつてソ連の支配下にあった。今は
民主憲法をもつ。しかし経済はうまく いっていない。
人口の約40%は貧困境界以下で 生きている。
13. 支援センターでの昼食。家なき子は親のところへ
戻る子もいる。そうでない子は 6ヶ月まで この
一時収容所に居てもいい。
14. 夕食を待つ子。
15.台所を手伝う子。子どもには愛が必要だ。
  


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2010年03月26日

女性・国立公園監視員inドイツ

Birgit Patzelt(47歳)は自然が好きで この職業を
選んだ。Harz国立公園の中を 毎日20キロ 歩いたり 
マウンテンバイクやスキーで動いたりしている。
ここは全国に14ある自然保護区の一つ。
これ以上に楽しい仕事はない、と思っている。
北ドイツの最高峰ブロッケンに週に3~4日は登る。
1983年に林業の仕事に入り、97年に国立公園に来た。
同僚の一人と一緒に子どものための企画をしている。
彼女自身も2人の息子がいる。
湿地帯の小さい橋を渡りながら 花や野生生物の
説明もする。公園監視員の仕事は ただ金のためで
なく、天命である。
車で国立公園に入られないよう、犬を放されない
よう、ゴミを置いていかれないように注意している。
監視員は違反行為をする人に罰金を課すことが
できるが、彼女は あまり 罰金に頼りたくはない。

ある時に登山者が 親にはぐれた小鹿を営林署
に送り届けてくれた。彼女は この小鹿を哺乳瓶で
育て、自宅の裏の牧草地で小鹿は成長した。大き
くなったので、小鹿を野生生物公園に放したが 
その日のうちに 鹿の群れから 追い返され
戻ってきた。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/karriere/beruf/2010-02/rangerin-nationalpark
  


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2010年03月25日

12歳の兵士が村に火つけて回るinミャンマー

子ども兵士の最も多い国はビルマだ。ビルマでは
子ども兵士が人を殺し、放火して略奪する。
子ども保護組織 Terres des Hommesによると 
ミャンマーでは 約8万人の未成年者が 公式の軍隊
と様々な反乱軍に 兵士として入れられている。
ミャンマーの軍の兵士5人に1人は 18歳未満だと 
人権団体「人権ウォッチ」は言う。
十歳にならない兵士もいる。
子どもも成人の兵士と同じ訓練を受ける。12歳で戦場
に投入される。
駅やバス停や公共の場で子どもは捕まえられ 軍に
売られる。兵士募集業界の人は 一人でいる子に
近づき、証明書を見せよと迫り、証明書を持って
いないと 刑務所か軍隊に行かねばならぬと言う。
脅迫や暴力で 子どもを兵士にしている。
最近数年間、ミャンマーでの子ども兵士募集活動は
増えている。ミャンマーの戦力が落ちているので
未成年者を集めることになる。
下記サイトから:
http://www.tagesschau.de/ausland/kindersoldaten100.html

  


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2010年03月24日

カモメが謎の死@ライン川

マインツとヴィースバーデンの間のライン川で
ユリカモメ(ドイツ語では「笑い鴎」)が数百羽、
低体温のために死んでいる。
水中の化学製品が原因だと分かったが、それが 
どこから来たのかは不明。
「ヘッセン・ラインラント-プファルツ・ザールラント
の国立鳥類保護観察所」のMatthias Wernerによると
この不可解な死は3年前から見られる。カモメは
羽が濡れ、モジャモジャの状態になり、羽根は
寒さを防げなくなる。化学製品が羽根の脂の層を
溶かすからだ。
この化学製品は 乳化剤 グリセリン-Monooleatと
Oleaminである。
ユリカモメはリトアニア、ポーランド、フィンランド
からライン川に来て、越冬する。
ライン川の川面に浮いて眠る。寝ている間に下流に
流され、また戻ってくる。寝ている間に 羽根が
水中の乳化剤を含み、羽根の油が無くなり、低体温
のため死ぬ。

カモメの主な餌場だったごみ集積場が閉鎖された
のも カモメの死につながっているかもしれない。
この化学物質はソーセージの内袋に塗られている
ので有害なわけではない。しかし鳥ととっては 
致命的だ。
油と違い、乳化剤は無色なので 素人には
分からない。
その上、死んだカモメは 岸に打ち上げられ 
カラスや狐に食べられ、死んだカモメは ほとんど
見つからない。ボランティアが観察し、自然保護者
が通報してくれることが望まれる。
下記サイトから:
http://www.heute.de/ZDFheute/inhalt/29/0,3672,8046493,00.html  


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2010年03月23日

勤続年数最長の娼館長inドイツ

ザブリナ(54歳)は33年間「ザブリナ・バー」を
率いている。1976年にこの道に入った。最初の客は
気前よく400マルクくれた。その1年後にこの店を開いた。
今15人の女性を抱える。
「昔は既婚の女性が働きにきた。今は大学生が来る。
昔は客は年配の男だったが 今は20歳からくる。
昔は客も親切で、千本のバラを贈ってくれたり 
チョコレートをくれたりした」
不景気なので お得な料金にしている。1時間
100ユーロで 飲み物・シャンプー付き。
昔は200マルクだった(マルクは2001年までの通貨単位)

下記サイトから:
http://www.bild.de/BILD/regional/hamburg/aktuell/2010/03/23/deutschlands-dienstaelteste-bordell-chefin/sabrina-weiss-alles-ueber-maenner.html

★ここで働く女性はDameと言うらしい。
FrauとDameの区別は 分からない。
  


Posted by jtw at 17:53Comments(0)

2010年03月23日

エイズ孤児は生きるinケニア

サハラ以南のアフリカに1200万人のエイズ孤児がいる。
片親か両親を亡くした子だ。
David(18歳)は祖父の元で農業をしながら、小学校の
臨時教師もしている。
朝5時まだ暗い時に畑仕事を始める。鋤と牛は両親が
遺してくれた片身だ。両親は彼が4歳のときに
エイズで死んだ。
祖父は彼に10年前から農業を教えた。妹が二人いる。
妹に教育を受けさせるのも彼の責任だ。教育を受ける
には金がかかる。
7時に日が昇り、Davidは畑仕事を終え、体を洗って 
村の小学校の臨時教師の仕事にでかける。長い道のり
を歩いて学校まで行く間に 夢や目標を考える。
医学を学びたい。もし子どもを持つ親を救えたら 
自分のような苦しみを子どもがしなくて済むから。
Davidは両親を亡くしたが 祖父母が生きていて
くれて幸運だった。祖父母は歳とって 弱っているが 
それでも大事な心の支えだ。
小学校の授業は朝9時から午後4時まで。子どもたちは
Davidに 共感と尊敬の気持ちをもっている。親の
ない子にとって、彼は立派な手本だ。
月給は20ユーロだけれど 子どもと生きる希望を
共にするという気持ちが 教える動機になっている。
授業で エイズやHIVについての誤解について話す
ことがある。エイズは祟、呪いであって、HIV感染者は 
社会の規則に反することをしたのだと 信じて
いる人もいる。
授業のあと 少なくても2時間、牛の群れの世話を
する。趣味も余暇もない。しかしインタビューの
最後に 恋人がいると 打ち明けてくれた。小学校の
ときからの付き合いで、経験を分かち合って
きた、と微笑んで言ってくれた。
下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,5377737,00.html  


Posted by jtw at 13:52Comments(0)

2010年03月22日

男の職場・産業廃棄物処理業の女性社長

アンネマリー・ベッカーは若い頃、教師になりた
かったが、ドイツで屈指の廃棄物処理会社の社長を
40年以上している。73歳。
1956年に結婚し、夫の実家に入った。
本社はプファルツ地方にあり、彼女は 2000人の
社員と800台の車を管理する。2008年の売上は
2億5千万ユーロ。朝9時か10時に出勤し、夜は
仕事が片付くまでいる。
この業界は ドイツでは家族経営の会社が中心で、
競争は激しい。
1994年に創業者の孫だった夫は死んだ。
過去40年間、年間成長率は平均18%。
1989年の旧東ドイツの政治的転換の直後は 売上が
劇的に増えた。当時の管理職の一人が東ドイツ
出身で、彼が彼女に東への進出を進言した。
今ではプファルツ地方の他に Chemnitzとオーデル
河畔のフランクフルトが会社の大事な軸足に
なっている。
会社の株の51%を彼女がもち、残りは二人の
子どもが持っている。彼女は独裁を評価しない。
チームで決定するようにしている。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/karriere/beruf/2010-02/frauen-wirtschaft-muellabfuhr  


Posted by jtw at 16:25Comments(0)

2010年03月21日

同性愛カップルと子ども

2人のレズビアンの女性と1人のゲイの男性が
子どもを育てている。親が3人いる。
子どものリリーにとって親はヤーナとマライカで、
ヤーナはママ、マライカはマミーと呼ばれている。
ヤーナとマライカはレズビアン。
トムは3人目の親でゲイ。トムもリリーを支えている。
異性愛者でなくても 子どもを持ちたいと思っていいし、
子どもを愛情をもって育てていい。
ドイツ連邦議会の科学部門は 同性愛カップルが養子を
迎えることを禁じるのは違憲だと表明した。
2005年に同性愛カップルは パートナーの実子を
養子にする権利を得た。
ヤーナとマライカは いい仕事を持ち 健全な家庭
をつくっている。これは赤ちゃんにとって理想的な
条件だ。

ドイツ医師会は 医者が同性愛者に 人工授精したり 
妊娠するように治療したりすることを禁じている。
だから レズビアンのカップルは精子提供者を
自分で探さなければならない。
ヤーナとマライカは ただ精子を提供してくれる
だけの男を捜すのは嫌だった。二人の子どもを 
父親として育ててくれる男がいいと思った。
トムは ヤーナとマライカの子の父親になることに
同意した。条件は 養育権を放棄することだった。
そうすれば、マライカがリリーを「継子を養子に
する法律」に従って 養子にできるからだ。

妊娠できる女性のために精子を提供する男は ゲイ
だけではない。異性愛の男の中にも 友情から
精子を提供し、そして身を引く人もいる。精子を
提供する男の中には 子どもを認知する人もいるし、
しない人もいる。
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/leben/292/506472/text/  


Posted by jtw at 09:24Comments(0)

2010年03月20日

医師で針の専門家でもあるギュンター・グニア教授inドイツ

Guenter Gunia教授は病院で教え、ベルリンで開業もしている。
ニーダーザクセン州BramscheのJohanniter病院は伝統的中国医学TCM部門をもつ。グニア先生はそこの教授。
この記事は 教授とのインタビュー:
TCMは痛みや精神身体的苦痛も扱う。
グニア先生はたくさんの患者を治療する開業医だったが患者をよりよく治療しようと思い立ち、中国に留学し、針を学んだ。
留学した北京の研究室に 高位の将校が入院してきた。これが 最初の印象に残る経験だった。彼は脳卒中になり、数人の軍医がついて来ていた。彼は半身不随だったが 針治療のお陰で日増しに 自力で動けるよになり、1週間後には ベッドに自分で上がれるようになった。
留学を終えて ブラムシェの病院のTCMの医師として働くようになった時に 多くの患者が紹介されてきた。TCMには毎年 北京から中国人教授が2人 指導に来ていた。

ドイツでは針治療は低い評価しか受けていない。健康保険では腰痛、膝関節症に針が認められている。将来はおそらく偏頭痛が認められる見込みだ。2010年4月10日から健保からの針治療への支出は大幅に減らされる。
針治療1回の経費は20ユーロくらいであり、このうち5ユーロしか健保で支払われないとすると、医者は経済的にやっていけない。

中国医学の診断は 患者の症状への もう一つの見方を提供してくれるし、針治療それ自身も精神身体医学である。ドイツでは精神身体医学の診断がつくのに 平均8年もかかっている。と言うことは患者は8年間、病院めぐりをするのだ。

医師が針治療について高い質をもっていれば 多くのことができる。私は痔、欝、重い眼病、子どもの発達障害も治療している。しかし針をする医師の質が不十分であるのに加えて、専門医と大学病院も針を受け入れていない。

針治療と薬草による治療を組み合わせると 世界的な意義が生まれる。今年 ハーバード大学と協力し、南アフリカでのHIVをテーマにして 研究する予定だ。

ツボは1500あり、その組み合わせは大変な数になる。私は20万人の治療をしてきた。これはドイツでは稀な経験だ。

痛みは感情に基礎をおく。針治療は哀しみを爆発的に処理することがあり、治療を受けて 患者が泣き出すことがある。泣いて別の人になる。
初診の後、患者は生活の質が良くなったと主観的に認めるようになる。患者は痛み、偏頭痛、アレルギーなどで診察を求めてくるのだが、2~3回治療すると それらの訴えは後退していく。

傷跡も針でよくなる。帝王切開の傷跡や 子どもの時の傷の痕も針治療により 普通の皮膚に近くなる。

母はパーキンソン病で 自分の誕生パーティでも 無表情に座っていたものだったが、針をしたところ 十歳も若く見えるようになり、魅力的でユーモアの分かる人に戻った。今では休暇のときに6キロも散歩している。
下記サイトから:
http://www.faz.net/s/Rub4521147CD87A4D9390DA8578416FA2EC/Doc~E3E035FC2BA1A49319AE394CDA901E05F~ATpl~Ecommon~Scontent.html  


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2010年03月19日

刺青染料の中の毒物

入れ墨用染料は しばしば発ガン色素を含む。
黒は車のタイヤやタールから作られる。だから 
入れ墨した人が苦痛を訴えても不思議ではない。
ドイツでは約10人に1人は入れ墨している。
アメリカで4人に1人は入れ墨している。
レーゲンスブルク大学のWolfgang Baeumlerが 
3500人以上の入れ墨をした人に対して 初の系統的
調査をインターネットによって行った。その調査に
よると 100人に1人は入れ墨の下の皮膚が化膿した。
普通は入れ墨をして4週間後に傷は癒える。
多くの入れ墨用染料には工業用染料が入っている。
2009年にスイスの当局の調査が 入れ墨用染料の
危険を明るみに出した。スイスでは 152の入れ墨
染料のうち半数弱が発がん性を持っていたり 
怪しげな保存料をもっていたため 流通を
停止されねば ならなかった。

色素の一部は入れ墨作業の後、血液に入り、隣接の
リンパ節に入る。入れ墨したところに 皮膚がんが
できた患者のことは 絶えず報告されている。癌に
なる頻度は はっきりしない。
ドイツでも2009年5月1日から スイスと同じような
規制がある。
カルルスルーエの化学・獣医研究局のGerd Mildauは 
入れ墨の危険について定期的に 学校で講演している。
入れ墨をした人の5%は 後で入れ墨を消したくなる。
レーザー治療を4~10回 受け、皮膚の模様を 色の
ない小さい分子に分解する。しかし 色素のかけらは 
元の物質よりも 危険な可能性がある。
下記サイトから:
http://www.welt.de/wissenschaft/medizin/article6691540/Gefaehrliche-Giftstoffe-in-Tattoo-Farben.html

  


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2010年03月18日

イスラム教は批判を必要とする

社会学者Necla Kekekはドイツにいる「イスラム教批判者」
の一人。
彼女の新著 Himmelsreise は3月18日に出版される。
彼女の言うには イスラム教は宗教でなく、支配の
システムだ。
彼女は「システムとしてのイスラム教」と関係を
絶ちたい。
多くの戒律と禁止はイスラム教を支配のシステム
にしている。この支配システムにおいて 宗教と政治
、私と公は分離されていない。
良心が神の規制の遵守を監視するのでなく、信者の
社会が監視している。個々の信者は社会の管理に
よって支配されている。
イスラム教徒は イスラム教と民主主義を
両立させるように配慮すべきだ。
イスラム教の規制の多くは 宗教としての
イスラム教とは無関係だ。イスラム教の伝統と
称されるもののうち、いくつかはイスラム教以前に
存在した。
血の復讐や強制的結婚をイスラム教は 
宗教から離さなければならない。
イスラム教徒は 自己の宗教を批判的に向き合わ
なければならない。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/politik/dossier/Der-Islam-braucht-Kritik-article773513.html

  


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2010年03月17日

蝶々は減り続けるinヨーロッパ

蝶々は再生と復活のシンボルとされているが、
その生息数は次第に減り、今や多くの蝶は絶滅の
危機にある。
(「ドイツ語では一般にチョウとガの区別を
しない」と辞書に書かれています)
絶滅の恐れのあるのは 虎やパンダだけではない。
世界自然保護連合IUCNによると 435種の欧州の
蝶のうち三つに一つは個体数が減っていて、11種に
1種は絶滅の危機にある。
蝶は生態系の受粉連鎖の中で鍵になる役割を
果たしている。腐食した木を頼りに生きる甲虫の
11%、トンボの14%も欧州で絶滅に瀕している。
農業での栽培方法の変化、気候変動、森林火災、
観光業の拡張により 生息圏がなくなり、これらの
生物は危険状態のリストに載ってしまった。
欧州の蝶のうち1/3(142種)は世界の他の地には
見られない。それらのうち22種(15%)は
危険な状態にある。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/wissen/weltall/Immer-weniger-Schmetterlinge-article778472.html  


Posted by jtw at 21:15Comments(0)

2010年03月16日

針治療は不妊に効くか

英国不妊学会(BFS)のAdam Balenによると 
不妊の夫婦は針治療や 他の伝統的中国医療に
望みを託さない方がよい。この学会は2670人の
患者についての14の調査の結果を分析した。
一方、英国針協議会は 不妊治療に針は効果が
あることを示す調査があると述べ、BFSの調査結果
に驚いている。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/wissen/gesundheit/Akupunktur-hilft-nicht-jedem-article770099.html
  


Posted by jtw at 12:10Comments(0)

2010年03月15日

雀が減っていくinドイツ

正しく言うと「家スズメ」は欧州全土で 
稀になってきて、ドイツでは生存を脅かされている
生物の「事前警告リスト」に載っている。
ドイツ野生生物財団のEva Gorisによると
「ハンブルクだけでスズメの生息数は80%も減った」。
減少の理由は:
1. 農薬を畑にまくこと。
2. 大都会で巣に使える穴が少なくなった。

Gorisさんは「巣箱をかけるとスズメを手助け
することになる」と言っている。
下記サイトから:
http://www.bild.de/BILD/news/2010/03/15/experten-schlagen-alarm/immer-weniger-spatzen-in-deutschland.html

★管理人の蛇足:
うちの近所にもスズメはいません。
近所で 除草剤をまかれた庭に 出入りして
いた猫が 苦しんで死んだと聞きました。猫が
死ぬのですから スズメも死ぬでしょう。
御坊の道成寺に行った時は その周りの畑に 
スズメが ようさん居るのを見ました。  


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2010年03月14日

人身売買業者告発のための証人

人身売買の被害者(娼婦)は法廷で 強制売春に
ついて陳述し 強制売春を告発できる。
強制的に売春させられていた女性の中で 証人と
して法廷に立つために ドイツに長く留まること
のできる人は少なかった。

ナイジェリアのJustineは 欧州へ行けば ウエイト
レスや掃除人として良い稼ぎになると言われて
北ドイツに来たが ドイツに着くとパスポートを
取り上げられ 売春させられることになった。
ついに警察の手入れがあり彼女は逃れたが 前より
良くなったわけでなく、警察は強制送還のために 
彼女を拘留した。
彼女は人身売買業者に復讐しようと決心した。
苦しめた人に対して 証人として言い残したかった。
しかし検察も外国人管理局も 彼女を強制送還する
ことを延期しなかった。

3年前に 人身売買の犠牲者保護は改善され、証人
として必要な期間は 犠牲者は ドイツに留まれる
ことになった。しかし証人としてドイツに留まる人
は実際は極めた少ない。
証人の不足は人身売買を酷くする。EU委員会は
欧州全域で年間約10万人の不法潜入があると
見積もっている。
人身売買業者を もっと逮捕したいなら、犠牲者を
早期に強制送還してはいけないと、強制送還させ
られる人のための組織Kobraの顧問 Stefanie Heyeは
言う。
ハノーファの犯罪学者Christian Pfeifferは この主題
についての研究プロジェクトを始めた。「娼婦の客
に匿名で 電話をかけてもらうことも 役に立つ
だろう。客も娼婦に同情している」と彼女は言う。
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/politik/63/505265/text/  


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2010年03月13日

ボーデン湖に渡り鳥が長く留まっている。

2010年3月10日発:
ボーデン湖(南ドイツ)に多くの渡り鳥が例年
よりも長く留まっている。北ヨーロッパが寒く、
雪も多いためだ。
渡りを中断した鳥もいるし、渡ってみたものの 
あまりにも寒いので戻って来た鳥もいる。
鳥には非常ブレーキをかけて、戻ってくる
能力がある。
536平方キロもある湖の周りの地域は 25万羽の
鳥にとって大切な休憩地・越冬地である。
ボーデン湖の近くの庭や 雪に覆われた野原には 
3月初旬に生まれ故郷に帰って 雛を育てている
はずの鳥がまだ 居る。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/wissen/weltall/Voegel-ziehen-nicht-weiter-article770862.html  


Posted by jtw at 20:17Comments(0)