2009年04月30日

アフガニスタンでドイツ兵士・待ち伏せされ殺される

ドイツ外相Steinmeierは4月30日にアフガニスタンのドイツ軍野営地を突然訪問した。ドイツ軍のパトロール隊への4月29日の2件の襲撃は この訪問に暗い影を投げかけた。
29日の夜の襲撃で一人のドイツ兵士が殺され 4人が負傷した。
4月27日にも ドイツ軍への 自殺による暗殺攻撃があり5人の兵士が負傷した。
NATOにより管理されている部隊への これらの攻撃は 急進的イスラム主義者 タリバンによる。
同国には今 40以上の国からの7万人の兵士が駐在している。
オバマ大統領は夏までに さらに7万人の兵士と400人の軍指導者を派遣すると予告している。
4月29日にシュタインマイアー外相は アフガニスタンのカルザイ大統領に ドイツはアフガニスタンを支援すると確約した。
外相のカーブル訪問は安全上の理由で予告されなかった。3週間まえにドイツのメルケル首相は北部アフガニスタンのドイツ軍兵士を訪問した。
下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,4215816,00.html  


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2009年04月29日

薬物合法化の要求・大麻やコカインもスーパーで売るのか

全ての麻薬を管理から解放するという考えを支持する
人は経済的な観点からは 肯定される。
しかし 麻薬を解放することを要求することは 核兵器の
無い世界を夢みる戦争反対論者が 夢うつつで希望を
語るのと同じように 単純すぎるように思われる。

The Economist誌によると:
薬物禁止は市民を犯罪者にする。
禁止されている場合は 麻薬の作用物質が明示され
ないから 麻薬がもっと危険になる。
合法化は犯罪の問題を健康の問題にする。
専門家は 薬物依存を病気だと考えている。
未成年者への麻薬の販売は禁止されるべきだ。
麻薬は その強さによって 国が課税できるようにすべきだ。
麻薬の規制が無くなると より多くの人が麻薬を使う
のではないかという恐れは根拠がない。麻薬の消費と
厳しい麻薬法の間に 相関関係はない。今もっとも苦しんで
いるのは 麻薬産出国と通過国だ(メキシコは 麻薬戦争
の中にある)。一方 西側の消費国では 啓発活動と
国家による管理にも かかわらず、安全で高品質の
麻薬への需要は増えている。
(以上 The Economistの記事 おしまい)

TIME誌の Joe Kleinはマリフアナの合法化を 
経済的な観点から支持し、マリフアナに10%の税を
課すると、カリフォルニア州だけでも 14億ドルの税が入り、
農業と商業の分野で多くの雇用を生み出すと 述べた。

The EconomistもTIMEも 合法化を支持する人は 
麻薬を支持しているのではないと いうことを 示した。
そして 禁止は効用よりも害が多いと 主張する。

The Economistの記事は 論拠が明快であるが 
一般的な合法化の要求は ときには単純すぎ、しばしば
内容の乏しい論拠を示す。

ドイツ人の大半は合法化に しり込みするのは もっともだ。
ひょっとしたら 意見交換を促進するために こういう
ショックを与えるニュースも必要なのだろう。
薬物を悪霊のように言うのは やめて、薬物について
広く話し合う方がいい。だから 時には 急進的な
要求も必要だ。
下記サイトから:
http://jetzt.sueddeutsche.de/texte/anzeigen/473576



  


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2009年04月28日

ヘドロから鳩を救出するのに14人出動

ドイツのフーズム(Husum)の港で ハトがヘドロに落ちた
のを 通行人が見て 警察に連絡した。
水上警察官はヘドロに足をとられ 身動きできなくなり
消防自動車2台が出動し、梯子や救助ゴンドラで 
人とハトを救出した。
経費は 消防署だけで 1500ユーロかかった。
下記サイトから:
http://www.bild.de/BILD/news/leserreporter/2009/04/26/feuerwehrmaenner-und-polizisten/retten-eine-taube.html

(フーズムは 作家テ-オドール・シュトルムの出身地で
彼の記念碑がある そうです)  


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2009年04月28日

「人のような犬」というホームページ・変わった犬の写真集

「人のように見える犬」というホームページ
http://dogs-looking-like-people.tumblr.com/
に出ている写真です。

ペンをもつ犬、船を運転する犬、仰向けに寝る犬、
犬の人形を抱く犬など。
下記サイトから:
http://www.bild.de/BILD/ratgeber/haustier/2009/04/lustige-fotos/von-haustieren-diese-hunde-sehen-aus-wie-menschen.html

  


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2009年04月27日

イラクのホモ・迫害され拘留され射殺される

Sadr市だけで この2ヶ月に 25人のゲイが服に
「変態」と書いた紙を貼られて 殺された。腕や足を
折られた男もいた。しかし フセインの失脚以後、
性同一性障害者は しばしば現れる。

イスラム教は同性愛を禁止している。イラクでは同性愛は
7年の刑に処せられる。
スンニ派もシーアイト派も警察も ゲイ狩りをする。
ゲイは自分の身内に対しても警戒しなければならない。
家族の恥だとされた息子は殺される。当局の捜査は 
おざなりで、殺人者を逮捕することはめったに無い。

イラクの諺に「誰でも 気持ちのいい方向を向いて寝る」と
言う。民主主義も個人の自由も そういう風に機能する
はずではないかと ゲイの一人は言う。
シーアイトの大幹部は 4年前に レズとゲイは 最も厳しい
やり方で死刑にするという命令を公布した。

フセインが失脚し、憲法では 市民は自由になるはず
なのに、実際はゲイは死の恐怖と共に生きている。
下記サイトから:
http://www.tagesschau.de/ausland/schwulimirak100.html  


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2009年04月26日

NHKテレビ外国語テキスト部数

日本経済新聞2009年4月25日 プラスワンから:

4月は語学テキストが最も売れる月だそうだ。
2001年から08年の間にNHKテレビの語学テキスト
発行部数で急増したのが 韓国語。01年の
8万部から 04年に11万部になり、05年に22万部に
増加し、その後も08年まで22万部を維持している。

中国語も人気で、01年から08年まで15万部を維持。
英語も圧倒的な人気を保つ。

最も陰りが目立つのがドイツ語だ。01年の14万部から
08年に7万部に半減した。
このほか ロシア語01年6万部→08年3万部、
フランス語14万部→9万部
スペイン語11万部→7万部
イタリア語11万部→9万部
なども減少している。

★ブログ管理人の蛇足:
2001年に うちの会は 先生が病気で 会員が3人
くらいになって 半年 休みました。その時は すぐ
再開できると思っていて 心配していませんでした。

2006年に県庁がビッグ愛で ドイツ語教室を安い
会費で始めたので 税金で運営しているところに
負けて、2007年に会は おしまいに なりました。

NHKのラジオのテキストについて この記事は扱って
いません。
この不景気では この会の再開は ないです。

ドイツ語の学習者の数が減るにつれて、辞書も
売れなくなり 改訂版も だしにくくなるでしょう。
和独大辞典を 編集中だと 数年前に聞きましたが
これも 資金難で 出しにくいのだろうと思います。  


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2009年04月26日

ドイツの狼は全く目立たない

ドイツの野生オオカミは 多くて50頭だと思われる。
狼の専門家 Peter Blancheによると 狼は狂犬病に
罹っていない限り、あるいは 人が軽率に餌をやろうと
しない限り、人に危険を与えない。
ブランデンブルクのStendenitzで4月末の週末に開かれた 
第2回国際オオカミ・シンポジウムで Blancheは語った。
ドイツ東部のLausitz地方だけで35頭の狼が 五つの
群れに分かれて住んでいる。
1990年代の中ごろから 狼の移植がされたが、
その後 人間には なにも起きていない。
狼はまったく目立たないので 人が狼を見かけると 
騒ぎになる。
下記サイトに写真 多数あります。車にはねられて
死んだ狼の写真も:
http://www.n-tv.de/1143416.html

  


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2009年04月25日

タイに観光客はもう来ない

政治の不安定と経済危機のために 観光客は減り、
ホテルは平常の年と比べて半分の客しか来ない。
三輪タクシー・トゥクトゥクもマッサージ店も 客は激減した。
百万人のタイ人が不況のため失業するおそれがある。

去年11月の空港閉鎖の後 観光客は減り、今も政治は
不安定なままで 観光客はだんだん減ってきた。
バンコクで リュックサックを背負って来る 金の乏しい
観光客の集まる商店街でも 客は減っている。

タイ経済は今年4~5% 後退すると見られている。
ある女性は 去年まで バンコクの工場で働いていて、
田舎の家族に送金してきたが、失業し 故郷の村で
マッサージ師として働こうと努力しているが 以前の
1/3の収入になってしまった。彼女は教育を受けて
いないので 職を見つけるのが難しい。
下記サイトから:
http://www.tagesschau.de/wirtschaft/thailandtourismuskrise100.html  


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2009年04月25日

飲み過ぎin欧州

スコットランドでは毎日6人が酒で死ぬ。ドイツでも
同じような状況が迫っている。
英国医学協会は先週 スコットランドに非常事態宣言をした。
スコットランドでは昨年 42430人が酒による健康障害の
ため病院へ運ばれ、肝臓障害の人は1996年と比べ、
4倍になった。
ドイツでも 10-20歳の若者で、酒の中毒のため病院に
運ばれた人の数は7年間に 9500人から23100人に増えた。
スコットランドの家庭医の一人は 患者の5人に1人は
飲み過ぎで 本人は問題だとは思っていない人が
多い と言う。
「ドイツ病的依存問題センター」(DHS)によると、ドイツでも
酒を飲んで起こした暴力事件は増えているし、飲み過ぎで
緊急入院する人が多くて 病院は困っている。

飲み方が変わり、週末に短時間に大量を飲むように
なってきた。
失業した人は 職場の人がコントロールしてくれる ことも
なくなり、無茶に飲むことがある。
週末に酒の消費が増える理由のもう一つは、職場で
重圧が増えていることだ。昔は 夜ワインを飲み、次の
日の午前中は 少し ゆっくりするかと 思ったものだが、
今は週末に どっと飲む。

対策は よく知られているように、酒の値段を上げる
ことだ。スコットランドではビールはミネラルウォーターよりも安い。
シェフィールド大学の調査によると 酒の値段が5%上がると 
酒の消費は2% 減る。

しかしドイツでも 経済省は いつも健康省に対し 
酒の値上げに反対する。
EUでも 酒の消費を抑えようとする動きは 酒造会社に 
押さえ込まれる。煙草業界のようなものだ。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2009/16/M-Alkohol-in-Schottland?page=1  


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2009年04月24日

HIV感染の歌手・逮捕への非難@ドイツ

2009年4月15日発:(10日前の記事。その後 彼女は釈放された。
日本で 有名タレントが裸で騒いだだけで逮捕されたので
古い記事をカキコミしました)

No Angelsというグループで歌うNadja Benaissaは
HIVに感染していることを知りながら 予防措置を
とらないで性行動をしたとして 傷害罪で 
取調べのために逮捕された。
メディアや エイズ患者支援組織から 検察当局の偏見
による逮捕だと言う非難が出されている。

逮捕命令は やり過ぎであり、逮捕が世間にもれた
ことは ナージャの人格権を損なうものだと 弁護人は
非難した。
ドイツ・エイズ支援組織(DAH)は HIV感染者として 
ナージャを逮捕するのは 中世の魔女狩りの再現で
あると見ている。
DAHは ナージャの疑いを晴らしたいと言うている
のでなく、メディアからの非難に反対している。そして
安全でない性行動をしたとしても 片方だけが 
その責任を問われるのは 理不尽である。
下記サイトから:
http://www.stern.de/lifestyle/leute/:Verhaftung-Nadja-Benaissa-Aids-Hilfe-Hexenjagd/660986.html

★ブログ管理人の蛇足:
草なぎ(彅)剛さんが 夜中に 誰もいない公園で すっぽんぽんに 
なっていても パトカーが来て すぐ静かになったのだし、
逮捕する こともないのにと 思います。
他人に さほどの 被害を与えてないです。
逮捕は彼の人格権を損ないます。と思います。

近所の公園で 夏に毎晩 非行少年が 花火を水平に
打って騒ぐのは 危険でした。しかし 毎晩 おまわりさんが 
張り付いて いられないから 野放しでした。
こういう非行は逮捕されていいと思います。  


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2009年04月23日

路上のガムを剥がすのに年間9億ユーロ@ドイツ

Marcus Sonntagはガムが どこに吐き捨てられる
ことが多いかを調べ、解決策を示した。
Wuppertalの大学の 課程修了証書請求論文として 
これをユーモアを持って 論じた。
吐き捨てられるガムは地方公共団体にとって 問題に
なっている。
棒で引っかいて アスファルトからガムを取り去る
のに約3分かかり、それは1ユーロ以上の経費となる。
市の中心部では1平方メーターあたり約35のガムが 
こびりついている。最高80個もくっついていることがある。
それで ドイツ全土では9億ユーロの除去経費が
要る計算になった。

ガムの吐かれる場は 飲食店の前が一番多い。
食べる前にガムを吐くのだ。
他にバス停、ゴミ容器の周りも多い。(ゴミ容器に
ガムを入れそこなう)。

ケルンよりもフライブルクの方が清潔に見えた。

彼はガムに悩む 市町村のために 広報手段を105
示した。共感をもって注意してもらえることを 第一に
考えた。郵便ポストは黄色で目立つように、ゴミ容器は
今の灰色は やめて 赤にした方がいい。そうすれば
ガムを入れる人も増える。

下記サイトから:
http://www.faz.net/s/RubCD175863466D41BB9A6A93D460B81174/Doc~E68D24380356549E9AF4D6B9BD7D8D9DF~ATpl~Ecommon~Scontent.html  


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2009年04月22日

時給1ユーロのアルバイトがケルン文書館の文書救出作業に

2009年3月3日にケルン市文書館は崩落し、所蔵の
文書は被害をうけた。その文書を区分けし、箱詰め
するのに ケルン市は ハルツ4受給者(失業保険・
生活保護受給者)に働いてほしいと考えている。
既に14人の長期失業者がこの申し出に応えた。
新人に詰め込み研修がされ、専門家の指導ももとに働く。
全部で50人の 時給1ユーロのアルバイトを募集している。
今までボランティアに頼っていたが、ボランティアは
数日しか手伝ってもらえないので アルバイトにもっと長く
働いてほしいとケルン市は望んでいる。
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/jobkarriere/614/465206/text/

下記サイトもみてください。写真もあります。
http://www.faz.net/s/Rub117C535CDF414415BB243B181B8B60AE/Doc~EFCDAAF6787834939AF0DF006AF0E00B4~ATpl~Ecommon~Sspezial.html

ケルン市文書館の外壁の亀裂は2008年夏に確定され
ていて その後 詳しく観察されていたのに 何にも
対策は採られなかった。






  


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2009年04月22日

ハイチ・ハリケーンの後の写真・ピューリッツア賞受賞

カリブ海の貧しい国ハイチは去年1ヶ月に四つ
のハリケーンに襲われた。アメリカの写真家Patrick Farrel
は被災の直後にハイチで撮影した写真により賞をうけた。
Farrelと記者Jacqueline CharlesとTrenton Danielは
三人ともマイアミ ヘラルドの社員で、国際社会をハイチの
大惨事に注目させるのに寄与した。

下記サイトに白黒写真19枚。
http://www.stern.de/politik/ausland/:Pulitzer-Preis-Haiti-Auge-Sturms/661529.html?cp=1

写真1. 泥水で洗濯する女性。
2. 20万都市 水没。
3. 少年は使えるものを 泥水の中から救い出す。
4. 5歳の娘の遺体を抱く父親。
6. 呆然と遺体を囲む人々。カバレの町で住人は亡く
なった子どもたちの遺体を一ヶ所に集めた。
7. 首都ポルトプランスの病院の入り口で 陣痛に耐え
ながら横たわり、ベッドが空くのを待つ。
8. ポルトプランスでは 分娩室に十分なベッドがないので 
産婦は交代で横になる。
9. 2008年10月四つ目のハリケーンが襲った。
10. Farrelは93年にもフロリダのハリケーンの写真で
ピュリッツアー賞をうけた。
11. 北の町 ゴナイベスだけで 1万人が家をなくした。
野外で髪を編んでもらう人。
12. 20万人のうちの多くはテント暮らしをした。テントに
いる人は幸運で、家の屋根の上で暮らす人も多い。
13. 2008年11月の追悼式。
14. 米と豆だけが 多くのハイチ人にとって栄養源に
なっている。ハリケーンの前もそうだった。2008年に
食料品の値段が異常に値上がりしたから。
15. その結果、低栄養状態になる。写真は 棹秤に
かけて体重を量られる子ども。
絶望のあまり 何か食べようとして 泥でケーキを焼いた人
も多かった。
16. ゴナイベの中央通り。
17. 泥まみれの7歳の子は待つ。数千の人々が
外からの救援を ただ待っていた。
18. 2008年11月、潰れた家から マスクをして
遺体を運び出す。国連軍兵士が 見守る。
19. 2008年のハリケーンによる死者は800人以上、
17万世帯が家を失い、全壊家屋22000、半壊家屋84000.

  


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2009年04月21日

格安葬儀社inドイツ

格安葬祭社が繁盛している。
記者は1ヶ月間 格安葬儀社 Aaronに通った。遺族には 
実習生だと社長は紹介してくれた。

火葬代は499ユーロ。
遺体を病院から運び、棺か骨壷かに入れ、埋葬する仕事だ。
記者は なぜ格安葬儀社を客が選ぶのかを知りたかった。
お金に困っているのか、冷淡・無関心なためか?

ドイツでは今はもう人が死んでも 棺、墓、死者を追悼する
御馳走が 必ずしも あるわけでない。死んでも墓の
ない人が増えている。ベルリンでは ほとんど半分の人が
無名で埋葬される(墓は無い)。そういう人はこの
15年に倍になった。

記者の実習の二日目は 夜3時に始まった。Aaron社は
全国に客がいる。多くの客はネットで知って 問い合わせ
てくる。夕方には3人の遺体を乗せてベルリンに戻る。
そのうち2人は火葬にする。1日で約1500キロ走る。
普通は長距離も一人で運転していく。1週間に12の
遺体を納棺する。
一緒に行った社員は東独で 駆虫業のための教育を
受け、それから消毒業者として修行した。その後 
長年 軍隊にいた。
葬儀屋は大事なことをしている感じがするので 
いい仕事だと彼は思っている。「子どもさんが死んだ
時は同僚に頼んで一緒に行ってもらう。一人では
耐えられない」。
遺体を清め、着せ替え、化粧するのは 親族のために
するので、死んだ人のためではない。

ベルリンから50キロ離れた所に 民営火葬場があり、
格安葬儀社や家族経営の葬儀屋が来る。
Aaron社の基本料金499ユーロはベルリンで死んだ人
の場合であり、遠くの人には運送料がかかる。

ベルリンの他の葬儀社に墓地の使用料なしの 
火葬料金を尋ねたら 700~1980ユーロだった。
ドイツで1年に80万人が死に、5000の葬儀屋が競争して
いる。1社 平均160の葬式を1年にしていることになる。
格安葬儀社は ドイツ葬祭連盟に加入していない。

ある寒い朝 ベルリンの墓地の礼拝堂に 13人の人が 
60歳代の女性に別れを告げた。スーツを着た人 
何人かは葬儀社の社員だった。家族は お金はないが、
葬式は出した。花はめいめい持ち寄り、音楽を流す
CDプレーヤーも持ってきた。威厳が無いというわけでなく、
ただ安く済ませた。

骨壷を入れる穴は 40x40センチの土地をベルリン市
から20年借りる。その料金は1849ユーロ。

2月の初めの土曜日 記者の出張の最後は スイス
だった。車には25の金属製骨壷が積まれている。
スイスでは骨を撒き散らすのが 許されている。
スイスの森に散骨したいという人は多い。木の下に撒くと 
100ユーロで済む。葬儀社はスイスの森林所有者と
提携している。

ドイツの葬儀一式の 平均的な値段は7000ユーロだ。

尊厳は金で量れないと 旅の終わりに記者は知った。
スイスの森で24人の灰が撒かれた。森の凍った
土地に灰色の跡が残った。2-3日して 氷や雪が解け
たら 灰も消える。別れを告げに来る人も無い。
遺体の灰をプレスして ダイヤモンドにするのに1
万ユーロかかる。葬儀社の社員は 自分が死んだら 
そうしたい、妻が指輪にしてくれるだろうと 言った。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2009/17/Billigbestatter



  


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2009年04月20日

おくりびと・納棺夫の仕事inドイツ

Lennart(35歳)は葬儀屋だ。親族が安らかに別れを
告げられるように遺体を納棺するのが 彼の仕事だ。
納棺夫は死者に敬意を表する。後に残された人が
亡くなった人について 平穏な思い出をもっていて
くれるようにするのが 自分の仕事だと 彼は言う。

ホルマリンを遺体の顔、手、鼻に吹きかける。殺菌剤を
浸した綿を遺体の口に入れる。口の中には細菌が多く、
遺族が別れのキスをすると危険だから。
同じように鼻にも綿を入れる。

バラの花とバニラの香りで殺菌剤の匂いを消す。
マッサージクリームで遺体の顔を撫でると肌は
絹のような輝きを見せる。
リップクリームは念入りにつける。遺族は特に口元を
見るからだ。
目が開いていれば、樹脂を使い 閉じているようにする。
手にもマッサージクリームを塗る
生前 使っていた鬘を着ける。眠っているように見える。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2009/17/reportage-bestatter  


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2009年04月20日

サーカスのヒグマ・警官に射殺される@ドイツ

カッセル市でサーカスから2頭のヒグマが逃げ出し、駆けつけた
警官の脛に噛み付いたので 1頭が警官に射殺された。
もう1頭はサーカスに戻された。
ヒグマは年寄りで ほとんど歯もないのに とサーカスは
警察を非難した。警察がサーカスに知らせてくれたら、
サーカスの職員が捕まえに行ったのにと サーカスは言うている。
(しかし 噛まれた警官は そのヒグマが年寄りで 
歯がないか どうか確かめる余裕はないでしょうに)

全部で3頭のヒグマを営業用に見せることについて 
役所はサーカスに許可していなかった。ヒグマについての
知識をサーカスが 十分に持っていないという理由で
不許可になっていた。
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/panorama/967/465556/text/
  


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2009年04月19日

視力障害生徒もいる普通高校(ギムナージウム)@ミュンヘン

Adolf-Weberギムナージウムでは30年間 盲の生徒と視力障害
の生徒が 目のみえる生徒と一緒に授業をうけている。
カタリーナは12年生で、色覚障害、極度の近視のうえ 
光に敏感だ。教室の窓際に座る時は暗い色の
カーテンを引く。
カタリーナは例外で ドイツ全国では 身体障害 知的障害の
ある子どもの大半は 特別学校で授業を受けている。
ドイツは2008年に障害者の権利について 国連総会で
調印したのだが、わずか15%の障害児が 普通学校に
通っているに過ぎない。
英国、ポルトガル、スカンジナビア諸国では 障害児の
90%以上が 普通学校に通っている。

社会は一人ひとり差異・特異性をもつ人から構成され
ていて 学校も同様だと 包括的な教育学は考える。

カタリーナの他に現在 3人の盲の生徒と6人の視力障害の
生徒が 大学入学資格試験の準備をしている。大半の
生徒は 10年生の時に盲学校から この高校に
転校してきた。
この高校はバリア・フリー(物理的障壁がない)だし、
教師も感受性に富んでいるから 障害のある生徒を
受け入れられる。
聴覚障害の生徒は 普通校に受け入れるのは 難しい。
(聴覚障害の生徒のためのクラスのある ギム゙ナージウムは
ある。たとえば ハンブルクにも。)

いくつかの科目では視力障害の生徒は別の授業を
受ける。体育は別の授業になる。普通の美術の代わりに 
陶芸や滑石研磨(何でしょう?)のクラスがある。

「経済情報処理」のクラスで 視力障害の生徒が 
どういう風に授業に参加するかについて 実例が
示されている。

盲の生徒のギムナージウムは ドイツでは 唯一マールブルクにある。
大学入学資格試験に合格した障害者は1000人いる

この高校に 盲の生徒と視覚障害の生徒のために
資料作成などの支援業務をしている職員は3人いる。
他の生徒も 視力障害の生徒を手助けをしている。

下記サイトから:
http://jetzt.sueddeutsche.de/texte/anzeigen/469564  


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2009年04月18日

渡り鳥は長い渡りをすることになる・温暖化のため

気候変動のため渡り鳥は 繁殖地へだんだん長距離
の旅をすることになる。
温暖化のために 欧州での生息地はだんだん北へ
移動している。したがって今世紀の末には 今よりも北に向かい
400キロも遠くへ飛ばなければならなくなる鳥もあるだろう。
Durham大学とケンブリッジ大学の研究者は このように発表した。

約5億の鳥は アフリカから毎年 繁殖地を求めて 
欧州やアジアに渡る。渡りに耐えるため体重を
増やさなければならない。
サハラ砂漠を越える鳥は もっとも長い旅をすることに
なる。なぜなら アフリカでの越冬地は変わらないからである。
小さい鳥にとって 長くなる旅は持久力の限界になるだろう。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/1137161.html  


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2009年04月18日

麻薬漬けの生活@ニューヨーク

15枚の写真、その説明。下記サイトに:
http://www.stern.de/panorama/:New-York-Ein-Leben-Nadel/659586.html?cp=1

ニューヨークのアパートに住むヘロイン依存症者たちを写真家が
取材した。麻薬とセックスと愛について。

写真1.この男性はヘロインを買う金がなくなったので、
マンハッタンのアパートに他の依存症者を住ませて 彼らが
麻薬を入手し、彼に注射する。
写真家Jessica Dimmockは3年間 撮影してきた。

2.マンハッタンの上品な地区にあるアパートに20人以上の
薬物依存症者が住んでいる。
ナターシャは45分も注射できる静脈を探している。

3.27歳の男性は13歳で麻薬を始めた。注射のために
手の傷は癒着し 瘢痕化している。

4.時々Joeは息子に会いにいく。息子の母親が許してくれれば。

5.殴りあうのが好きな二人。
7.ジェス(32歳)は薬を止めたい。もう10年間 依存症で、
何度も刑務所に入った。麻薬から離れるために田舎の
親の家に引っ越した。しかし 薬を断つのは難しい。
昔の子ども部屋でヘロインを吸う。
8.ジェスはマイクとホテルで住んでいた。マイクはパンクの歌手。
9.ジェスとマイクにとって 薬物を買う金を手に入れるのは
重荷だ、ジェスは古物商で働いたこともあるが、直ぐに
首になった。
10.ジェスは マンハッタンの中心部にあるシェラトンホテルへ
タクシーで行く。薬のために体を売りに行く。
11.林の中で 営業することもある。麻薬のために金を
手に入れるのに必死のジェスを 写真家は追いかけた。

12.レイチェルは妊娠した。しばらく前からメタドン・プログラムに
参加していた。
13.レイチェルは赤ちゃんアチルダを産んだ。母親が依存症の
場合に赤ちゃんは最初の5週間 入院して 観察される。
マチルダは 幸い健康で 薬物依存症ではなかった。

14.ビオ農場でのジェス。田舎で 自分の中の魔物と
闘おうと努力している。ヒッピー村で育った。高校を出て 
初めてヘロインを打った。
15.半年後、ジェスはまた薬に捕まった。長年の薬物濫用の
ため 腎臓に膿瘍ができて 何週間も入院した。
入院中も薬を打った。何にも変わらなかったようだ。
  


Posted by jtw at 13:03Comments(0)

2009年04月17日

ソニー世界写真賞2009

今カンヌで世界でもっとも良い写真が展示されている。
下記サイトに プロと素人の受賞作品 多数 みられます。
http://www.sueddeutsche.de/kultur/575/465167/text/  


Posted by jtw at 06:59Comments(0)