2007年09月17日

シベリアの麻薬依存症患者・浮浪児・エイズ患者

Koljaは 15歳、公式には 母と暮らしていることになっているが 
母は彼に会うことはない。母はアルコール依存症。
Koljaも 麻薬をしている。煙草は 欠かせない。酒も当然 
飲むものだと思っている。
友達 Witalijは 北シベリアの孤児院で育った。そこから 
逃げだして Tomskに 来た。今は もう一人の 友達 
Wanjaと 三人で 空家に入り込んでいる。
週に3-4回 ナーシャ診療所の 少年センターで 2-3時間
過ごす。時々 新しい Tシャツと 清潔な下着をもらえる。
サウナへも行く。Kolija と Wanja の誕生日を 祝って 
ケーキや果物、お菓子を食べた。

ナーシャ診療所に 二つの規則がある。麻薬を持ってきては 
いけない。セックスも 診療所内では 禁止。
それ以外は 何でも許される。

2002年に古い工場が 診療所として改装された。
その煉瓦造りの 建物は ストリートチルドレン 麻薬依存症患者 
娼婦の 出会う場になった。

マリアは17歳、性感染症にかかっているか どうか 検査する
ために 月に1回ここへ 来る。彼女は この4年 娼家で 
1時間20ユーロで 働いている。

Nataliaは 注射針交換事業を 主宰している。来所者は 
匿名であるが、ナタリアはその一人一人を よく知っている。
週に約70人の 麻薬依存症患者が来る。約4千の使用済み 
注射針を回収し 同じ数を 配る。

ここの地下室で 孤児の一人 Wanjaは 15歳の誕生日を 
祝った。Tomskの 浮浪児・麻薬依存症患者・娼婦は 共通点を持つ:
市民から 差別されている。

このような 困難を 軽減するために Tomskエイズ基金は 
ナーシャ診療所を つくり、NPO公開保健所(OHI)は ロシア全土で 
活動している。

2004年に OHIは ロシアで もっとも エイズ患者の多い
10地域を 選んだ。その中に Tomskも 入っている。
人口10万人のTomskで 1年に105人が HIVに感染する。
もっと 感染率の高い町も ある。これらの町では 石油が発掘され 
金回りがよく、ヘロインをする人が 多い。HIV感染者の約80%は 
麻薬依存症である。

2009年までに Global Fund と OHIは ロシアのこれら
10地域に 6500万ユーロを提供した。この地域には ザンクト
ペテルブルク(旧称レニングラード)も 入っている。
抗レトロウイルス治療に ロシア政府と Global Fund が資金を
提供している。

夕方 ストリートチルドレンは 親の元に 帰らないけれど、
住処へ帰り、大人も それぞれの場へ 帰り 診療所で 
禁止されている事をする。
下記サイトから:
http://www.faz.net/s/Rub8E1390D3396F422B869A49268EE3F15C/Doc~E1C7DEF20BC5E4DDDA5DA99703CCA7140~ATpl~Ecommon~Sspezial.html

★当地にも麻薬依存症の人の会は ある。浮浪児は いないようだ。
もう一つのグループ・女性たちは 頼る場が あるのだろうか?
  


Posted by jtw at 12:18Comments(0)