2008年05月14日

ドイツの青少年福祉局(日本の児童相談所に当たる?)上

青少年福祉局は 苦境にある子どもを施設へ送るか 
家庭へ戻すかを決める。親から離れる子どもの魂の傷を
考慮に入れ、施設に収容した場合の経費も考慮に
入れなければならない。
施設では子ども1人に1年に5万ユーロ(160円x5万=
800万円)かかる。
(日本の施設でも措置費はそのくらいです)
この金額は1人のケースワーカーの年間給料とほぼ同じ
だから 青少年福祉局が うまく機能することは 
子どもにとっても、地方自治体の財政にとっても 
いいことだ。
1991年から 青少年福祉局の支援を必要とする
家庭の割合は6倍になった。
社会の変化の結果を 国家はまず 青少年福祉局
というアンテナでまず知覚するのだ。
同局の職員の決定で大事なのは その子にとって
の危険がどれくらい大きいか、家庭と施設の 
どちらが その子を より多く傷つけるか、を判断する
ことだ。ドイツでは 2-3日に1人の子どもが殺され
ている。
数十年 同局職員は 人に知られずに働いてきた。
今 彼らはスポットライトを浴びている。子殺しがあると 
ケースワーカーに非難が集まる。
ドイツに600を超える青少年福祉局がある。しかし 
どの局も同じ組織形態なわけではない。子どもと
青少年の支援は 地方自治体の任務であり、それを
どう組織するかは 自由である。質にもバラツキが
大きい。
その結果 青少年福祉局がうまく機能していて 
苦境にある子どもが 迅速な信頼できる支援を
得られるか どうかは運任せだ、と「子ども支援 Direkt」
という組織の委員長は言う。(中、下 と続く)
下記サイトから:
http://www.stern.de/politik/panorama/:Jugend%E4mter-Alle/619924.html

  


Posted by jtw at 18:08Comments(0)