2008年05月02日

戦慄の家に群がるハイエナ ジャーナリズム@オーストリー

大衆向け新聞は アンシュタットという小さい町で起きた
地下室監禁事件を報道し、売り上げを伸ばし、
犠牲者を 改めて 傷つけている。
人権侵害によって 部数を増やすのを ハイエナ ジャーナリズムという。

73歳の男が実の娘を 自宅地下室に24年間 監禁し、
7人の子どもを生ませた。一人は死亡していた。

Natascha Kampuscha の事件の2年後に また 
こういう事件が 部数を伸ばすのに 利用されることになった。
ナターシャは10歳の時に 登校途中に誘拐され、
8年後 自力で脱出した。
安物の新聞は 今もスキャンダルで最も苦しむ人
のことを 考慮に入れない。

この男の妻は 男のたくらみに まったく気づかなかった
と断言しているが、一方で 精神科医の治療を受けて
きた。この妻も 事件で 傷ついている。
ある新聞は この妻の 名前を イニシャルにする 
こともなく、そのまま 載せているし、写真も 加工しないで 
載せている。
子どもの写真も ボカシなしで 名前入りで 載せられた。
男が養子にしている三人の子どものうち 2人は この町で
学校へ通っている。この子たちは 「祖父」だと思っていた
男が 実は 父であり、失踪したことになっていた母親は 
家の真下の 地下室で生活していて、他に3人のきょうだいが 
地下室にいたことを 知ることになる。
子どもの顔写真は オーストリー中に知られてしまった。

暴露報道は 暴力を受けた人にとって トラウマの再現
になり 耐え難いことだ。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2008/19/inzest-medien
  


Posted by jtw at 13:57Comments(0)