2008年05月04日

24年の地下牢生活の後に回復のチャンスあり/精神科医談話続編

昨日のカキコミの続き。
24年地下牢に入れられていたエリザベートと6人の子ども
(すべて彼女の父親が生ませた子)には 酷い体験が
降りかかっただけでなく、自由の剥奪・性的虐待・
近親相姦・暴力・ぺてん などの犯罪行為が降りかかった。
子どものうち3人は地下牢で生まれ そこから出ること
なく育った。残り3人は牢屋の管理人、牢屋の上に
住むエリザベートの父親が養子や里子として 地上で育てた。

これ程の激しさで 様々なトラウマの因子を経験した
人の治療を 誰も体験していない。
監禁期間の長さ、性的虐待のトラウマ、社会からの
絶縁という因子が 組み合わさった 今回の犠牲者は 
心理療法で修復する際に 困難を経験するだろう。
層を一つずつ慎重に剥がして修復していく 長期の
集中的な経過を辿る、何年もかかる治療になる。

オーストリーでは2年前に ナターシャが8年も誘拐されていて 
自分で脱出した。今回は アムシュテッテンで この戦慄の
事件が発覚した。
子どもを物と見なし、権利の主体とは見なさない 
と言う伝統があるのかも知れない。この伝統が 
このような犯罪の原因になっていると いうことは
ないが、そういう社会では 子どもを所有物として 
おとしめることに 成りやすいとは 言えるだろう。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2008/19/amstetten-inzest-interview-berger?page=3  


Posted by jtw at 15:05Comments(0)