2007年07月25日

ダライラマ記者会見「後継者は外国出身者に」

ADRとの独占インタビュー:
ARDの 中国特派員を 長く務めるStephan Niemannとの対話。

もし生きている間に チベットに戻れない場合、後継者は
チベット出身者でない人にならざるを えないだろう。
それが 生まれ代わりという事の意味であるから。

私の第1の目標は 人間の価値・すぐれた資質を 追い求めること。
第2の 目標は 諸宗教の調和。
第3の目標は チベットの問題。
目指すものは 自治である。宗教の調和と 人間のすぐれた資質
という 私たちが 価値を置くものを 保持するには、
自治が最善の道である。

49年前に 中国は 私たちを 難民にした。49年経って 今
若い世代が もっと多くの責任を 引き受ける時代になった。
中国は チベット文化を 意図的に荒廃させている。
チベットは 豊な言語を 含め たぐいまれな文化遺産を
もっている。私の考えでは チベット語は アジアの諸語の
中で サンスクリット語に もっとも 近い。それなのに
偏狭な中国の役人が この文化的伝承を チベット分離主義の
源であると 考えている。
以前 ラサの大学に 仏教論理学の講義が あったが、
その後 禁止された。
チベットの学校では 長い間 中国語が第一の順位になっている。
僧院には 信じられない程 多くの規制がある。
チベットの多くの都市で 人口の2/3は 漢民族である。
大半の食堂や店は 中国人の経営である。
チベット人は 少数派になり、日常は チベット語よりも
中国語を 話すことになる。
自分の国で 自分の言葉が 通用しないというアホな話は ない。
チベットに充分な 自由が戻れば、私は チベットに戻る。
そうなれば 私の正当な権限を チベットの行政に 譲り渡し、
魂の指導者でも 政治的リーダーでも なくなる。
今までに 政治的権力を 獲得しようとした ことは 決して
なかった。
生まれ変わりということの 意味は 前の世で 完成できなかった
先代の仕事を 後継者が 継承するということだ。
50年インドに 亡命しているので 次のダライラマは チベット
以外の人に ならざるを えない。何と言うても 私の仕事を
続けないといけないのだから。
当然 後継者は 女性ということも ありえる。私は皆さんに
可愛がってもらって いる らしいけれど、若い女性の
ダライラマなら もっと 魅力的だろう。
女性のダライラマが 仏教にとって、チベット文化にとって、
チベット人にとって 役に立つだろう。そうでない 理由は
ないではないか。
下記サイトから:
http://www.tagesschau.de/aktuell/meldungen/0,1185,OID7150884_TYP6_THE_NAV_REF1_BAB,00.html
  


Posted by jtw at 12:53Comments(0)