2007年07月08日

ボンベイのスラムが売られる

インドの経済首都ボンベイ(95年から英語での 正式名称は 
ムンバイへ変更された)で 再開発のために インド最大の
スラム・世界でも有数のスラム Dharavi が 撤去され
売りに出される。
このスラムには 3-4階建てのアパートが 建っていて
マフィアが 電気と水を 分配する。ゴミは 仕分けして
粉にされ リサイクルされる。
宗教と人種とカーストの坩堝である。
100平方メーターに16人が 生活し、1年に5億ユーロ以上の
取引が行われている。
144ヘクタールのスラムについて 7年で 再開発を完了する
予定。
田舎から 人口1700万人のムンバイへ 常に 人が流入
してくる。人口の1/3は 波板トタンや防水シートの下で
暮らす。農村の貧困が 都市への 人口流入の原因に
なっている。
インドの国民経済は 年9%で成長している。一方 農業は
2%の成長率である。流入した人には 低所得者用住宅の
家賃は 高すぎて 入れない。
スラム街改造プロジェクトの創始者は Mukesh Mehta と
いう建築家で 長くアメリカに暮らした人である。
この計画によると スラムを壊した後の 中心地の土地の
値段は75億ユーロになる。更地にした 土地の半分を
アパート 商店街 大型遊園地に 使う。店の売り上げで
低所得者用住宅を建て 57000家族 30万人が 入るという
計画。

最近 流血の抵抗が 西ベンガルの特別経済地域の 建設を
遅らせている。
世界で 最大の民主主義国で 抵抗運動が 動きはじめると
どんなプロジェクトも 強行するのは 難しい。
貧しい人も 投票によって 意思を示すことが できる。
住民は 全国スラム住民連盟を組織して 高層の「垂直
のスラム」に反対している。欺瞞と賄賂に よる 再開発
だと 住民は言う。
貧しい人の住む地区の撤去は 400億ドルの 開発計画の
一部であり、この計画は マッキンゼーの調査に基づいて
いる。
下記サイトから:
写真十数枚も 見られます。
http://www.faz.net/s/RubCD175863466D41BB9A6A93D460B81174/Doc~ED9A20961E9D94A028F6ED6733333A2A5~ATpl~Ecommon~Sspezial.html
★インドが ムリにオリンピックを しないのは 民主主義国だからなのでしょう。
  


Posted by jtw at 17:53Comments(0)