2010年01月23日

ハイチの孤児をルクセンブルクへ養子に

クリストファ(35歳)とマリカ(42歳)はハイチの
子と養子縁組をするためにハイチに滞在していた。
生後15ヶ月のケンリーを連れて帰る予定だった。
しかし1月12日に地震がおきて、夫婦はケンリーを
ハイチに残して帰らなければならなくなった。やっと
9日後、ケンリーを欧州へ連れてくることができた。
ケンリーはハイチの首都ポルトプランスに住んでいて 
地震にあったが、無傷だった。
夫婦は3年前に養子縁組の手続きに申込み、ハイチの
子どもを迎えることに決めていた。地震の時に夫婦は
ハイチに居たが 怪我はなかった。
地震の後、ハイチの役所は機能しなくなり、書類も
無くなった。養子縁組担当の裁判官も死んだ。
そういう事情に配慮して、アメリカや幾つかの欧州の
国は 養子縁組をしたハイチの子が 入国すること
について、役所のハードルを下げた。
ドイツも養子縁組した子の入国を認可した。ボンに
ある「外国養子縁組のためのドイツ連邦センター」
によると 地震の前に縁組の契約がされている場合や 
その手続きが進行している場合には 入国が
認められる。
しかし Terres des Hommesという組織は 電撃的
養子縁組について警告している。と言うのは 
人身売買人がハイチの混乱に付け込んで 子どもを
不法に仲介する可能性があるからだ。
英国の緒組織は 一時的に養子縁組を停止する
ことを求めている。急いで養子縁組することは、
子どもが育った環境・文化から 子どもを引き離し、
家族との縁を切ってしまう危険があるから。
下記サイトから:
http://www.spiegel.de/panorama/0,1518,673258,00.html
★管理人の蛇足:
日本の新聞にのっている「毛布にくるまって歩く孤児」
の写真は ケンリー君です。彼は地震で孤児に
なったのでなく、それ以前に孤児だったようです。


  


Posted by jtw at 16:59Comments(0)