2010年01月05日

忘れるための訓練

恐ろしい経験は しばしば記憶に深く焼きつけられる。
薬なしで記憶を消すことに 英国の研究者は成功した。
苦痛に満ちた記憶は 脳の中を駆け巡る。
簡単な訓練プログラムによって 不快な記憶を忘れられる。
恐ろしい記憶を 中立的な情報によって書き換える
ために、まず恐ろしい経験を呼び起こす。
人間の記憶は 変更できない固定された記憶プログラム
ではない。記憶は定期的に活性化されていて、新しく
蓄積される前に、その実際的な意義に照らして、
再検討される。そのような「更新」の間に
記憶は変化する。

実験では モニター画面に様々な色の正方形が
示される。ある特定の色を見た時に被験者は 小さい
電気ショックを与えられる。いくらか時間がたつと、
被験者は色の正方形を見ただけで、電気ショックが
なくても 恐怖で反応する。
次の日に被験者は正方形を見せられるが電気ショック
は与えられない。そこで 正方形は無害だという
ことを被験者は学習する。次の日になると、被験者は
正方形に中立的な反応を示し、苦痛の記憶は消えている。
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/wissen/899/497207/text/

★ブログ管理人の蛇足:
児童養護施設に居たことのある人は 忘れたいこと
が多いそうなので、この記事を読んでみましたが、
どうも実用性は まだ ないようです。ともかく 
学者は忘れることを 研究してくれているのは 
有難いです。  


Posted by jtw at 19:17Comments(0)