2007年01月05日

義足で踊ろ!タンゴを

ドイツ聴覚障害児の親と友人の会 連合会 会報2006年11月号から。
著者:Veronika Alvers。ボーイフレンドのステファンさんとの協同作文。

ボーイフレンドは 片足 義足を している。私は生まれつき「ろう」に近い難聴で 
人工内耳(CI)を 付けている。
足を 切断した人は 義足を使うか 車いすをつかうか という 選択肢が ある。
聴覚障害者としての 私は 手話を使うか 補聴器や 人工内耳などの 機械を 
使うかという 選択肢を 持つ。
義足を使いこなせる ように なるには リハビリ専門家の指導の もとで 何週間も
 訓練しないと いけない。
義足も 常に 調整しないと いけない。
しかし 義足に よって 車椅子や 松葉杖なしに 生活できる ようになる。

彼の こういう話しを 聞いて、人工内耳や 補聴器などで 聞き取れる ように 
訓練することは 義足で 歩けるように 訓練するのと よく似ていると 思った。

私は 幼い頃から 聴覚障害児の リハビリ病院に 通った。補聴器も 人工内耳も
一段階ごとの 慣れが 必要であるし 各人みな 別々の 聞こえ方を するから常に
 機械は 調整しないと いけない。

人工内耳を 付けて 初めて 入ってくる音を 聞くのは 苦痛だ。使えるように 
なるには 訓練と 調整が いる。

彼は 手すりに 掴まったり 手伝ってもらったり して 今では 義足で 階段を 登れる。
私も 機械の使い方を 工夫したり 相手に 繰り返して 言ってもらったり して 
誰とでも コミュニケーションが とれる。

彼と 私は 一緒に 踊ろうと 決めている。
もしかして いつか タンゴを 踊れるかも しれない。
  


Posted by jtw at 12:37Comments(0)