2010年06月04日

親から子を引き離す・青少年局の仕事inドイツ

Stefanie Bause(27歳)は青少年局で 子どもの家族の
生活を変える決定をしなければならない。
子どもを親から離して保護する決定をするのは 
初めてだ。
 
朝9時過ぎに 小学校の先生から電話がかかった。
児童の一人の太ももに青いアザがあるという。
もし子どもを保護したら 一家をだいなしにすることに
なりは しないか? 子どもが 保護処分の後に家に
戻って 苦しむのではないか? その子の人生に 
私の決定が トラウマとして残るのではないか?

青少年局のケースワーカーは 近年、新聞の見出しに 
しばしば登場する。養育放棄の果てに死んだ Kevin
ちゃんや Lea-Sophieちゃんのような事例で 
ケースワーカーの責任が問われている。

その朝、担任の先生と話し、児童を医院に連れて
いくために すぐに学校へ行った。校門で 男の子と
先生は待っていた。お父さんも一緒だった。私は 
母親に電話していたのに、母親は夫を寄こした
のだった。私は父親に「子どもさんは 私の車で行く」
と伝えた。父親が 子どもを脅したら 何が起きた
のかを 子どもは言わないかも知れない。だから 
父親を車に乗せなかった。
子どもは 父親の暴力について 沢山、話しをした。
子どもが 何が起こったのかを 話せるというのは 
彼が強い子で勇気のある子だと言うことだ。
その子は 正しいことをしたのだ、正しかったのだと 
子どもに伝えようと私は努力した。

社会法によると「差し迫った危険」があれば 子どもを 
保護するとしている。大学のケースワークの科目で 
それは習った。
その子はアザは平手打ちによるものか どうか 私
ひとりで判断しなければならなかった。夕方6時を
過ぎて 職場には 相談相手はいなかった。それで 
同僚に電話で助言を求めた。彼は「緊急受け入れ」に 
子どもを連れていけばいい、と言った。
その子に おうちには 帰らないと説明したとき、
「先生のうちに泊まるの?」と言った。
緊急受け入れのために 児童施設に着いたのは 午後
7時だった。それから私は 運動教室に行った。
その子のことで 思い悩みたくなかったから。

今 その子は 親のもとに戻っている。
私は8週間に一度、家庭訪問する。私の知る限りでは 
父親は その子をもう 殴っていない。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/campus/2010/03/arbeiten-das-erste-mal  


Posted by jtw at 21:27Comments(0)