2009年12月10日

釜屋もぐさ本舗、需要を発掘

日経新聞2009年12月9日 連載 200年企業~成長と持続の条件
見出し:超成熟商品 5度の改良

以下 抜粋です。記事は買って読んでください。

もぐさ製造販売の釜屋もぐさ本舗(東京・中央区)は1400年以上の歴史をもつ超成熟商品のもぐさを改良。5度も新機軸を打ち出して新規需要を発掘し、市場の成熟を回避した。
初代は1650年ころ江戸に出て鋳物の仕事に携わり、後に回船問屋を興した1659年を創業の年とする。18世紀の中ごろに3代目が 近江辻村(現在の栗東市)の名産である もぐさに目をつけた。
医薬品が払底した太平洋戦争末期、下痢や腹痛に悩む捕虜を案じた収容所の看守が よかれと思ってすえた お灸は 戦後 大問題を引き起こした。「捕虜に拷問を加えたと勘違いした 連合国軍総司令部が 販売を禁止した。9代目は全国の鍼灸(しんきゅう)師と一緒に運動し、GHQの命令を撤回させた。
2004年には煙が出ず、においもない「灸街道」を発売した。病院や家庭も煙探知機が誤作動するのを防ぐためだ。事前に炭化したもぐさを 特殊なのりで 固めた。

歴代当主は 熱い、跡が残るといった不評な点を改良しながら 国内外の客層を開拓してきた。
オリンピック村でオーストラリアの選手が何人も お灸をすえているのを見て 日本選手が驚いたこともある。
当代は11代目 富士治左衛門さん。

★ブログ管理人の蛇足:
三十数年前に数ヶ月入院して 退院する時に 正直な主治医の先生は「あと十年や二十年は 治療法はないと思うから 病院めぐりは やめた方がいい」と言ってくれた。とは言うものの、時々 激痛に襲われ 病院へいけないと なると せめて 針灸が効くかも知れないと思い 辿りついた先生が 代田文誌という昭和針灸史に残る大先生でした。そんな偉い先生とも知らないで 電話で予約を頼んだら 幸運にも 診ていただけた。
治療が終わって 先生はカルテに目を落としたまま「この人は 2~3ヶ月に一度 診てあげたいなぁ」と呟かれた。入院するずっと前に 大学病院の教授から「心がけが悪いから こうなる」と怒鳴られたことを 思うと、代田先生の お言葉は 身に余る光栄だった。
その3ヶ月ほど後に 先生は病気のため診療をやめられた。ということは 私は先生の最後の患者の一人。
「自分で腰にも 灸をすえる患者がいる」ということも教えてくださった。鏡を見て すえるのに 気がついたのは半年ほど後だった。
今は 自分で 伝統的な 肌に跡が残る お灸をすえる人は まれになった。
  


Posted by jtw at 18:22Comments(0)

2009年12月10日

ピカサ・無料写真管理ソフト新バージョン

グーグルはPicasa3.6を公開した。
何人かが共同で使えるウェブ写真アルバムを
作れる。今まで これはブラウザー経由でしか
できなかった。
下記サイトの Downloadという所をクリックすれば
いい。(英語で指示がでる)
ピカサは比較的 簡単で、初心者にも使いやすい。
無料で 程度の高い写真処理ソフトを求める人には
GIMPがいい。別の選択肢として 簡潔な
Fotografixは多くの調整の可能性を提供する。
下記サイトから:
http://www.n-tv.de/technik/Picasa-fuer-Freunde-article632058.html  


Posted by jtw at 11:47Comments(0)