2007年12月31日

王子の狐火 大晦日松明行列 Fuchs-Feuer

王子の狐火

連載 江戸の風格 日本経済新聞 2006年12月31日
(去年の大晦日の記事です)
野口武彦 

★全文を貼り付けるのは 著作権法違反なので、以下抜粋:

毎年の大晦日(おおみそか)には、王子稲荷に関八州の狐が
集まって狐火を灯し、土地の人々は、その灯(とも)り方
から翌年の田畑の豊凶を占ったと言い伝える。

 王子という地名の起源は、中世にこの 辺を支配した
豊島氏が、石神井川の河港に、熊野権現の第一王子を
勧請して王子権現を造営したのに由来する。その北側の 
王子稲荷は、関東稲荷の総司とされている。

狐火は、山野に点々と連なる怪火である。

 残念ながら、王子の狐火はいつの頃からか見えなく
なってしまった。延宝八年(1680年)の句集『江戸弁慶』に、
「歳暮」として「たいまつや関東狐 年の暮れ」。この時期
にはもうすでに、人々が松明(たいまつ)を灯して狐火の
真似事をするのが風習になっていたと知られる。

 今でも地元の人々は例年12月31日の深夜、狐行列を
催して王子稲荷に参拝すると聞く。ゆかしい狐火の伝承は
しっかり持ち伝えられているようだ。
                (文芸評論家)

★上記 野口先生の記事に 「関八州から狐が寄り..」とありますが
2008年1月に 王子狐行列ホームページご担当の方から
メールをいただきまして、本当は「東国三十三ケ国から狐が集まった」
というのが 正しいそうです。

上記の記事にある 『江戸砂子』の記載は誤りで、王子の稲荷は関東の
総司と言ったのは、ずっとずっと歴史をさかのぼる平安時代 
源頼義だったという お知らせも狐行列HPご担当者から いただきました。

★下記サイト「王子・狐の行列」は 東京都北区王子の「狐の行列の会」
のサイトです。詳しい解説があり、広重の「王子装束ゑの木、大晦日の狐火」
も見られます。
http://ouji-kitsune.jp:80/

写真は 小川芋銭の「狐隊行」 昭和5年の作。
狐火を掲げて 牛久沼の畔を行進する狐たちの画です。
解説は下記へ:
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/guide/collection/nihonga/ogawa/04.html

◎紀州でも 明治の頃まで 狐は 普通に見られたようです。
「狐を馬に乗せたような話」という表現は 信じられない ほら吹きの
言うことや ヤマコハリの言う事について 明治の人が 使っているのを
聞きました。

母方の祖父は 花園村の山を 山番さんと 一緒に歩いていて 
疲れて 足が 一歩も動かせなくなった時に 持って来た オニギリを
投げてやると 歩けるようになった そうです。だから 常に オニギリは
一つ 余分に待つものだった。これは 狐が 足に しがみ付いて
足が重くなっているためで オニギリを 投げてやると 狐が 足から
下りて あるけるようになる。狐は 足に取り付くものだと 
母は力説しました。

粉河から花園まで おそらく 泊まりこみで 出かければ 歩いて
いるうちに 疲れ果て 狐から 見たら 死にそうな餌が 歩いて
いるように 見えて しがみつきたく なるんでしょう。

★潰れてしまった会の元会員は そんなに おおくないし、
このblogに 来てくれる方の大半は 会と無縁だった方々
だと思います。ありがとうございました。

★ 以下は 上記の記事のドイツ語版 抜粋です。

Einige hunderte Fuechse kamen an Silverster jedes Jahr
aus 33 Provinzen in Ost-Japan zu Oji-Inari-Schrein
und zuendten Fuchs-Feuer an.

Die Leute an Oji zaehlten Fuchs-Feuer. Wenn die Zahl
des Fuchs-Feuer weniger war, vermuteten die Leute,
dass die Ernte an naechster Jahr weniger ist. Wenn
die Zahl mehr, die Ernte mehr.

Das Fuchs-Feuer leuchteten um verschiedene Zeit
jedes Jahr. Das erschienen manchmal noch frue
am Abend, und manchmal bei Anbruch des Tages.
Die Leute, die fest entschlossen, Fuchs-Feurer
zu sehen, hatten vor, die ganze Nacht aufzubleiben.

Oji war eine Gegend, wo es Waeldchen und Felder
gab, und deshalb die Gegend war gut fuer Fuechse.

Fuchs-Feuer ist ein wunderliches Feuer, das
eine Reihe in Bergen und auf Felder bildet.

Mehrer Leute sagen, der Hauch, der ein Fuchs
ausatmet, leuchtet oder dass ein Fuchs einen
eigenen Schwanz reibt und ein Feuer macht
(Ein Schwanz wirkt als Feuer Stein.), oder dass
ein Knochen, den ein Fuchs im Munde haeltet,
wegen Phosphor leuchtet. Aber es gibt keine
wissenschaftliche Erklaerung von Fuchs-Feuer,
doch sehr viele Leute schauten Fuchs-Feuer.
Fuchs-Feuer leuchtet nicht alleine, sondern in
kleiner Gruppe.

Das Fuchs-Feuer an Oji hoerten leider auf, zu
leuchen. Niemand weiss wann.
Eine Sammlung von Haiku "Edo Benkei"(1680)
gab einen Haiku:

Taimatu ya
Kanto Kitune no
Toshi no Kure.

Die Fackeln,
die die Leute halten.
Sie marschieren anstatt der Fuechse,
die an Silverster vor langer Zeit
aus alle Provinzen in Kanto kamen.

Man versteht, dass schon in 1680 die Leute
Fackeln hielten und die Fuechse nachahmten.

Auch heute organizieren die Leute an Oji tief
in der Nacht an Silverter einen Fackelzug und
besuchen Oji-Inari-Schrein.
Die edeldenkend Leute ueberliefern das Fuchs-Feuer.

★An der Website sehen Sie UKIYOE Holzschnitte
"Fuchs-Feuer an Oji" von Hiroshige.
http://www.netcity.kita.tokyo.jp/kitsune/

Sie sehen anderes Bild " Fuechse marschieren" von OGAWA, Usen.
Fuchs-Feuer an Dorf Oji in Edo.
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/guide/collection/nihonga/ogawa/04.html



この記事へのコメント
jtwさん、1年間ごくろうさまでした。来年もよろしくお願いします。
良いお年を!
Posted by M.M. at 2007年12月31日 15:16
MMさま、コメント有難うございます。
今年は ドイツ語のカキコミを 増やせたら
いいなと 思っています。しかし、それを 誰が
読んでくれるかと いうことまでは 想像できない。
Posted by jtw/jnz at 2008年01月01日 08:09
J・T様より当方マツヤ氏あて王子の狐火についてテキストをまとめられた由の嬉しいお便りいただきました。ありがとうございました。マツヤ氏よりの依頼により僭越ながら代わって投稿させていただくこととなりました「王子・狐の行列の会」の新ホームページ担当・高木と申します。担当を引き継いだのを契機に、王子の狐火についてのこれまでの誤った伝聞を正し、ふるさと王子の先人たちが護り来たった古来からの正しい民話伝承の普及に取り組むことにしました。これまでの当方からの誤った情報発信が、「王子の狐は関八州からの集合」との認識を皆様がされる元ともなったであろうことをおわびしなければなりません。「王子の狐は東国三十三カ国からの集合」なのです。どうぞ以下をご参照いただければ幸いです。 2007(現在は2008)「王子・狐の行列」公式ホームページ http://ouji-kitsune.jp/ そのリンク先 http://ojikitune.web.fc2.com/denshou_hirosige.html および http://ojikitune.web.fc2.com/hi-index.html 貴会のますますのご発展をお祈り申し上げます。
★別のカキコミのコメント欄に送ってくださったので ここにまた貼り付けました。管理人追記。
Posted by 狐行列の会Tさん at 2008年01月07日 06:12
高木さま ご丁寧なコメントありがとうございます。
のちほど訂正いたします。
しかし東国33カ国から川を泳いで渡ってこられるのも
寒い時期に大変でした。
Posted by jtw/jnz at 2008年01月07日 08:08
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