2011年09月07日

日本の祭礼と似たトランシルバニアの祭礼

奥西峻介、”夏至の夜~森の彼方に(一)”
月刊「図書」2011年9月号 p.20~24.
から抜粋:

歴史人類学者の岡正雄(「オーストリアの冬春の頃」1959年。
言叢社版『異人その他』所収)によって、ドナウ河畔の地に
日本の祭礼と酷似した行事が存在することを知ったのは
何歳の時だったか。少年時代からの拘泥(こだわり)で、
とうとうドナウ河を下り、トランシルバニアに向かった。

トランシルバニアと呼ばれる地域は時代によって広狭したが、
現在はルーマニアの中央部と西部である。
この地名はラテン語で「森sylviaの彼方trans‐の地」という
意味で、十二世紀にハンガリー王国の勢力下に入ったころに
登場する。ハンガリー王は神聖ローマ帝国の住民であった
ドイツ人(「ザクセン人」ないし「サシ人」と呼ばれる)や
セーケイ人(マジャル人の支族)を東の辺境に入植させ、
蛮夷に対抗させた。当時は、中部ヨーロッパの森林ももっと
深く広がっていたから、人々は森を越えて未知の異国へ
移住していったのである。
(おくにし しゅんすけ・比較民俗学) 
 



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