2010年12月16日

施設に昔いた元こども・賠償金の提案を批判

施設で養育された人々についての円卓会議」は
約2年間の話し合いの結果、取り決め報告を発表した。
児童施設で 肉体的、精神的、性的虐待をうけた
犠牲者のために 1億2000万ユーロの基金を
つくるという提案である。
そのうち1億ユーロは犠牲者の治療に使われ、
2000万ユーロは年金の基金にされる。この資金は 
ドイツ連邦政府、州、キリスト教会が 1/3ずつ
拠出する。
被害者が個々の補償を求めるための窓口は 
州がつくる。
補償を要求する権利をもつ人は 3万人いると
見積もられている。したがって 全賠償金を
3万で割ると 個々の被害者には一人あたり
数千ユーロにしかならない。
「施設に昔いた子どもの協会」は 一人あたり、
一時金5万ユーロと月額年金300ユーロを求めて
いたが 円卓会議は これを認めなかった。

ドイツ・プロテスタント教会 社会奉仕組織は 
この会議の結論を肯定している。社会奉仕組織の
評議会 議長 Julyは 1950~60年代に 社会奉仕
組織の経営する施設にいた 子どもたちが受けた
苦難を不公正を 心から遺憾に思うと 述べた。

1970年代の中頃まで「教育困難である」とみなされた
子どもは 施設に行くように指示された。施設で 
彼らは しばしば 僅かな報酬で重労働をさせられ、
暴行をうけ、自尊心を傷つけられ、性的に
虐待された。

「施設で養育された人々についての円卓会議」とは:
50年~60年代に 西ドイツの児童施設で過ごした
子ども・青少年の不運を解明するために この
会議は設立された。
1949年から1975年までの間に西ドイツで約70万~
80万人が施設で生活していた。これらの施設の多くで、
暴力と自尊心を傷つけることが 問題になった。
この会議に参加したのは 犠牲者、施設運営者、
学者、国・州・教会の代表者である。
会議は2009年2月に活動を始め、2010年12月に終わった。
議長 Antje Volmer は元ドイツ副大統領。

下記サイトから抜粋:
下記に 議長の Volmerとのインタビューの動画も
あります。
http://www.tagesschau.de/inland/heimerziehung102.html





Posted by jtw at 09:46│Comments(0)
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