2010年12月05日

マイクロクレジットの悲劇inインド

微少額貸付は 発展政策の万能薬とみなされて
いるが、その貸付のために絶望的状況におちいる
人もいる。

南インドのアンドラ・プラデッシュ州のある県の
首都Wanrangelの病院に 20歳のGajulaは入院して
いる。彼女は5日前に 自分の身体に灯油をかけ、
火をつけた。マイクロクレジットの返済金、週に
5.6ユーロを 払えなくなり、自殺しようとしたのだ。
借主が死んだら、借金は抹消されるというのが 
マイクロクレジットの規則だ。
彼女は 長男の脳腫瘍の手術の費用の一部 240
ユーロをマイクロクレジットから借りた。その後、
15週間は 定期的に返済できた。しかしモンスーン
の季節に 洪水のため 夫の三輪タクシーは
営業できなくなり、困窮した。
バングラデッシュのマイクロクレジットとの 
違いは インドでは 営利事業だと言うことである。

ムハマド・ユヌスがバングラデッシュで マイクロ
クレジットをつくり、2006年にノーベル平和賞を
受けた。
その年に eBayの創立者 Pierre Omidyar は
商業的マイクロクレジットを貧しい国々に
つくるために 1億ドルを寄付した。
インドの銀行も投資し、2~3年後に インドは 
世界最大のマイクロクレジット市場になった。

アンドラ・プラデッシュ州だけで、45日間に 
マイクロクレジットの借り主 30人が自殺を
企てている。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2010/47/Mikrokredite-Indien



Posted by jtw at 19:42│Comments(0)
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