2010年06月05日

油まみれの水鳥は死ぬ他ない@メキシコ湾

メキシコ湾で油流出のため、海鳥が油まみれになって
いる。水鳥についた油を洗浄して取るよりも 死なせる
方がいいと ドイツのHusumにある保護施設の
生物学者 Silvia Gausは 言う。
油まみれの鳥が 生き延びる可能性は1%よりも少ない。
1998年の材木輸送船 Pallas の事故をGausは経験した。
その船は90トンの油を流出させ、約13000羽の
海鳥が死んだ。

鳥は羽についた油の固まりを クチバシと舌を使って
 取り去ろうとする。そして有毒な固まりを飲み込む。
羽が汚れている限り 鳥は餌を食べない。
油で汚れた鳥の羽の油を取るために 鳥を捕まえると 
鳥は大きいストレスを持ち、心臓発作で死ぬこともある。
そのうえ 鳥に活性炭を投与しても 飲み込んだ油の
有毒性を弱めることは できない。だから 多くの鳥は 
腎臓・肝臓障害で死ぬ。
2002年にスペイン沖で Prestige号が 事故をおこし、
64000トンの重油が流出し、25万羽の海鳥が死んだ。
油まみれの鳥、数千羽が救護所へ送られたが 生き
延びたのは わずか600羽だった。このことから 
WWFも 海鳥を洗う作業に賛成していない。

ドイツ自然保護連盟(Nabu)の Kim Detloffは 油まみれ
の鳥の油を洗浄する作業について、それほど 
否定的ではない。
下記サイトから:
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/0,1518,692976,00.html



Posted by jtw at 19:59│Comments(0)
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