2010年01月25日

ケツァル(グアテマラの国鳥)・バードウォッチングで観光振興

ケツァルは深い森に住み、その生息圏は減っている。
くちばしは黄色、腹は赤、尾は黄金がかった緑、
翼は緑、頭は黄金色という 派手な鳥だ。(下記サイトに
写真があります)
ロゲリオ(24歳)はガイドとして働いて、スイス人の
持つ自然保護区で野生生物を数える仕事もしている。
ケツァルは神話の鳥だ。この鳥の腹が赤いのは テクン
・ウマン王の血に浸されたからだと言う話しを子ども達
は聞いている。スペイン人 ペドロ・デ・アルバラト
がこの王を殺した。マヤとアズテクにとって 
ケツァルは神聖な鳥だ。権力者はこの鳥の羽で身を
飾った。ケツァルは 国旗、国歌、金貨にも現れる。
動物園には いない。神聖な鳥が 囚われの身になる
のは ふさわしくない。
多くのグアテマラ人にとって、この鳥は物語の鳥で
あり、本物の鳥ではない。だから 森に入って、
この鳥を探すのは旅行者だ。

チレムハ・ロッジは霧い包まれた森にある。
主はArmin Schumacher スイス人で、夫人はQeqchiの
現地人。二人の間に子どもが二人いる。彼は
トウモロコシ、ハシバミ、イチゴ、ブルーベリー、
火豆(??何でしょう)を育てる。2003年にこの
山小屋を建て、その2年後に 最初の泊り客が来た。
ロッジはQeqchi村のはずれにある。村には35家族が住む。
電気はない。男たちは コーヒーの実や
ショウズク(Kardamaon)を摘みに行って 稼ぐ。
かつては 焼畑農業をしていた。このスイス人の
私有自然保護区が無ければ、森は残っていなかった
だろう。
旅行者が増えれば、ロゲリオもショウズクを取りに
行かなくてもいいのだが、観光客は増えない。
街道からこの小屋まで四輪駆動車で3時間もかかる。
2ヶ月に一人も旅行者が来ないこともある。

「霧の森の回廊」は約20のビオトープの連合体で
あり、全体で300平方キロ弱の面積になる。これらの
私有 自然保護区のお陰で ケツァルも 生息地は
減っているがグアテマラで絶滅の危機から逃れている。
この連合体には 自然保護ホテルや 部屋を貸す
コーヒー農場などがある。
森林伐採に代わる 重要な選択肢として 観光業が
ある。下記サイトから:
http://www.zeit.de/2010/04/Guatemala?page=1



Posted by jtw at 15:17│Comments(0)
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