2009年08月14日

ダイオキシン犠牲者の日8月10日@ベトナム戦争

8月10日はエージェントオレンジ犠牲者の国際記念日。
エージェントオレンジは ベトナム戦争で米軍が使用した
ダイオキシンを含む強力枯葉剤。
下記サイトに写真10枚 あります:
http://www.stern.de/wissen/mensch/muskeltest/agent-orange-gedenktag-fuer-die-opfer-in-vietnam-1501835.html

写真1. 篤志介護者が孤児院兼老人ホームで少女を
抱いている。この施設は首都ハノイの西60キロに
あり、140人の子どもを世話している。入所児童
の大半は ベトナム戦争中に米軍が使ったダイオキシンの
ために 重い肉体的・精神的障害を持っている。
この記念日の もっとも大事な事柄は 
「ベトナム・エージェントオレンジ協会」が作成した
TV映画である。

2. 戦争後30年以上たつが、エージェントオレンジによる
影響が今も出ている。当時 散布された薬剤
にはTCDD(すべてのダイオキシンの中で最も毒性が
強い)も入っていた。これは 白血病、その他の
癌、2型の糖尿病などを 引き起こし、奇形も
引き起こす。

3. この施設は1979年に建てられた。入所児童
の多くは親に手放された。親は子どもの
治療のための金がないからである。

4. この子は金属格子の上に 薄い敷物を
敷いただけのところに寝ている。施設には金がない。
モンサントとダウケミカルズは エージェントオレンジを生産し、
米国の退役した軍人に1800億ドルの賠償金を
払ったが、ベトナム人は 何も受け取っていない。

5. エージェントオレンジは ベトナムの森の1/6、畑の2/3を
破壊した。毒は土壌に しみ込み、水に入った。
そして動物や魚に入り、食物連鎖により 
人に入った。

6. 1961年から71年までの間に米軍が毒を
投入した結果、百万人以上のベトナム人が
毒に曝された。
僅かの量のエージェントオレンジも 遺伝素質を傷つける。
被害者の三世でさえ、重度の肉体的奇形と
精神的障害を持って 生まれてくる。

7. 精神系・免疫系の障害、心臓・血管病、
肝臓障害、神経障害、精神障害も この毒が
元である。
ベトナムのダナン地域で 2007年に住人の血液の
脂質の中のダイオキシンは 1150pptだった、欧州で
平均20pptだ。

9. 被害者への賠償がされる見通しは立たない。
化学コンツェルン37社に対して オレンジエージェントの
犠牲者の協会は 訴訟を起こしたが、2005年と
2008年にアメリカで敗訴した。
10. 土も水も動物も 全体の食物連鎖は 長年 
ダイオキシンで汚染されたままであろう。胸を締め
付けられる写真は 今後も うつされるだろう。



Posted by jtw at 09:43│Comments(0)
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