2009年08月02日

同性婚カップルに養子を迎える権利を

ドイツの法務大臣Brigitte Zypriesは 標題の権利を
認めようと提案している。それについて論争が
おきている。保守派は 子どもの幸福が危険に
曝されると言うがその論拠は確かでない。

物理学者で神学者の Frank Ochmannの寄稿。
文末に六つの参考文献が挙げられている。ドイツ語
の論文は無く、すべて英語の論文。

法務相の提案は選挙前に注目を集めたいという意図も 
あるだろうが、これについて考える価値は充分ある。

レズとゲイが自分自身の可能性を開花させたいと
いうのが問題ではない。子どもが問題である。
問題の核心は 子どもが幸せになるのに 子どもに
とって何が必要かと言うことだ。
とりわけ親の無い子にとって、魂についても 
人間関係においても 最も良い状態になれるには 
子どもは何を必要としているかが 問題だ。

子どもは心理的な発達のために 特に「確かな絆」
を必要とする。子どもが 近くの社会へ出たり、
もっと広い社会に出たりして 偵察に出かけるときに 
保護を求めて戻って来られる場が要る。へまを 
した時にも 戻って来られる所が要る。こういう
基本的な 無条件の好意を 子どもは必要としている。

このような保護を受けられる場が 古典的な
異性婚による家庭に だけ あるのか?

養子縁組をする権利を拡張しようという主張に
反対する人の論拠が 確かなら、次のような状況は 
どう解釈したら いいのか?
なぜ保育所の定員がたりないのか?
なぜ 失業給付を受けている家庭の子は 教育の
機会も 生きていく機会も 充分でないのか?
異性婚による子どもが 酷い理由で 育児放棄され
たり冷凍庫に入れられて死んだりするのを 防止
するはずの福祉局の職員が 足りないのは なぜか?

保守主義者が レズやゲイを嫌う権利はある。
しかし 子どもの幸せだと 勝手に思い込んで
いる ことに ついて 学問的に根拠の無い
空理空論を述べては いけない。
下記サイトから:
http://www.stern.de/wissenschaft/mensch/:Kopfwelten-Nur-Liebe/707396.html



Posted by jtw at 14:25│Comments(0)
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