2009年07月19日

「名誉の殺人」はシリアでも犯罪に

シリアで2009年7月に刑法が改正され、「名誉の殺人」
をした人は 最低2年の懲役刑に処せられる
ことになった。
2008年の上半期だけで 29件の「名誉の殺人」
が記録されている。記録外の 闇の殺人件数は 
これより はるかに多い。
殺人者は 大半の場合、家族の中の男であり、
犯行の理由は 犠牲者が 結婚前にセックスしたか、
離婚を言い出したか である。シリアでは これまで 
名誉の殺人は 罪に問われないと されてきた。

この法改正は 様々な団体の 長年の努力の成果
である。女性組織は 10年以上前から 「名誉の
殺人」を許す条文を無くすことを 要求してきた。
論争で目立った点は、この条文がイスラム法に
基づくものでないと言う ことだった。名誉の殺人
を合法とする法律は 1923年から1943年の
フランス委任統治の時代に生まれた 遺物である。
コーランでは 離婚や婚前セックスの当事者は 罰と
して殺されていいとは 言っていない。シャリア
(イスラム法)により、罰せられなければならない。
イスラム教では 自分で勝手に裁判することも 
禁止されている。

キリスト教徒やイスラム教の民族主義的な一派・
ドゥルーズ派も 女性権者を支持し、刑法改正
を支援してきた。
女性に対して敵意のある法律にも かかわらず、
シリアの女性は 主体的に学問や科学の分野で
働いてきた。
下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,,4469019,00.html



Posted by jtw at 12:21│Comments(0)
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