2009年07月18日

人身売買・現代の奴隷inドイツ

売られてきた人は売春を強制されたり、
不法労働者として働かせられたりする。
権利もなく、圧力団体も無い。賃金が無いこと
もある。強制退去処分を恐れて 言いなりに
なっている。

リサはペルーから来て、ドイツ語を全く話せない
まま、ドイツの家庭でオーペア(外国から来る
若い女中)として働いた。リサは電話もできないし、
取り決めた金ももらえず、食べ物も少な過ぎ、
疲れ果てた。リサが苦情を言うと、雇い主は居直った:
「君は不法滞在であり、言うことを聞かないと 
刑務所に入るか 強制退去かだ」。

中南米の女性は女中に、東欧の人は農業労働者に、
東南アジアの人は売春婦に、アフリカからの人は
麻薬の売人になる例が多い。
「ドイツ人権研究所」のPetra Follmer-Otto は
「ドイツの人身売買についての調査」を公刊した。
被害者は 圧倒的に女性と子どもが多い。大半は
売春を強制され、他には 家事手伝い、介護者、
農業で収穫の手伝い、建築現場やレストランでの
労働者など。
資格を問われない仕事をする場合が多い。

現代の奴隷は 将来の見通しも無く、苦難に
反抗することもない。
警察と裁判所は 不法入国させた人に関心を
持ち、犠牲者には 関心がない。
犠牲者は 人身売買の証人として重要だと
思われている。犠牲者は裁判が終わるまでは 
滞在できるが、その後は出国しなければ ならない。

少なくとも賃金や慰謝料は支払われるべきだが、
有効な人権保護策は実現していない。
上記の研究所は 2009年6月に 被害者支援
プロジェクトを始めた。今のところ 女性被害者
だけを対象に 約50の相談窓口を開いた。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2009/29/menschenhandel-sklaven



Posted by jtw at 15:22│Comments(0)
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