2009年06月15日

野生生物・希少木材の略奪inマダガスカル

動物密輸出業者や木材マフィアは マダガスカルの政治混乱を
利用して 生物学的にもっとも豊かな国の一つである同国の
保護動物や希少木材を高い値で売りつけている。

ある種の亀は子カメでも闇市場で3000ユーロで売られる。
種は 絶滅が危惧されていれば いる程、値段が高くなる。
動物の密輸出はヤクザ屋さんが支えている。2-3ヶ月前に
警察がある家に踏み込んだところ、保護されている亀と
偽造パスポートが見つかった。この種の亀は成長したのは
3万ユーロ、パーソンズ・カメレオンは2000ユーロ、黄金蛙は80ユーロ
になる。蛙を捕まえる人の手取りは3~6セントなので、
1800%の価格差がある。

野生生物の略奪は 政治的危機に関連している。
マダガスカルの暴力や騒乱状態が 世界中にテレビで
放映され、観光業界は壊滅状態になった。国中で一番
人気の高かった国立公園に今は1日に2-3人の客しか
来ない。以前は300人は来ていた。
観光客が激減すれば 観光ガイドは収入が無くなる。
そうなると、動物密輸出しか 生計の道は無い。

動物だけでなく、熱帯特有の木も大量に売られている。
同国の北東部の森林地帯にある希少木材は 年初から 
少なくとも1億USドル分が 伐採され、主に中国に
輸出された。
ドイツの援助で開設されたMarojejy国立公園は世界遺産
であるが、4月に管理は停止された。その地方は 
まったくの無法状態になり、武装した男どもが 希少木材
を伐採している。木材の輸出を止めるために 環境大臣は
5月に最大の港を封鎖したが、その24時間後に 
大統領の取り巻きの乗った個人ジェット機が首都に到着し、
数時間後には 港は再開された。多くのことは コネで
片付く (和歌山と 似ている)。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2009/25/madagaskar-tiere

★管理人の蛇足:
この島の野生生物を見るツアーは 日本でも
売られていました。日本から よりも ずっと近い
欧州からの 観光客は多かったに違いないです。



Posted by jtw at 09:11│Comments(0)
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