2008年09月23日

インドの貧しい農民・自殺増加(1)

去年インドで約6千の農民が自殺した。
世界的な農産物の値下がり、種の値上がり、高い利息が
農民を絶望に追いやる。
残された妻や子は途方にくれる。
パイエルは9歳、父親が村祭の日に首をつった。
千ユーロ(15万円)ほど借金があった。
Vidarbha県は ムンバイ(旧称ボンベイ)の北600キロにある。
その県の木綿を栽培する村では 貧しい農民の多くが
自殺している。
インド全土でこの10年に2万人の農民が自殺した。
この県はもっと酷い。農協には県地図が貼ってあり、
郡ごとに自殺者の数が示されている。
この県で農民の自殺が多いということは、緑の革命が
失敗だったことを意味する。
モンサント、バイエル、デュポンという多国籍企業が 
世界の農業地域を支配し、儲けている。
小農民は、遺伝子組み換えの種は収穫が増えるとか、
新しい殺虫剤や化学肥料はよく効くとか 言われて 
金を使い 今では200ドルで種と殺虫剤を買い、
160ドルの売り上げしかない。
木綿農家はグローバリゼーション(財・サービス・資本などが
国を超えて活発に動くこと)の犠牲者だ。

レカは30歳の女性で、夫は借金のため2年前に
自殺した。半年の利息が50%だった。国が未亡人に
払う金で借金の一部を払った。それからイチジクの
木を売り、木綿の畑を義兄に賃貸しした。

数週間まえにインド政府が決議した債務免除プログラム
について 知っている農民は レカの近くに いなかった。

Kundaは26歳で 3人の子をかかえている。5歳の子に
気管支炎の薬を飲ませたかったが 借金ばかりで 
金はなかった。その頃 夫は自殺した。義母は彼女を
責めた。
彼女は 結婚した時にもってきた装飾品、腕輪、
イヤリングなどを家族のために全て売った。装飾品は 
インド女性の唯一の資金源なのに それも もうなくなった。
下記サイトから:
http://www.stern.de/politik/ausland/:Planet-Indien-Die-Selbstmordbauern-Vidarbha/638821.html






Posted by jtw at 14:21│Comments(0)
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