2008年02月12日

滞独イタリア人移民の子どもに補習。伊政府の援助で

イタリアからの移住者はドイツ社会に融合できていない。
学校でイタリア移民の子はもっとも成績が悪い。

年金を受けている元教師Wolfさんは 4ヶ月前から14歳の
Valentinaに 午後 週に一度2時間の個人レッスンをする。
彼女の家庭では 基幹学校を卒業できれば 最も高い学歴
になる。兄弟(姉妹)は二人とも そこまで 行かなかった。

彼女は3年生から6年生まで学習障害児の学級に行った。
障害があったわけでなく、ドイツ語ができなかったからである。
それで先生方は少人数の特別学校へ彼女を入れた。
そこでイタリア人の子4人と一緒に勉強して 普通の学校へ
戻った。Wolf先生のお陰で 美容師になるという夢に近づいた。

彼女のいるStuttgartの Wolfbusch小学校に36人の
イタリア人がいて、そのうち21人はドイツ語終了試験に
合格するために 手助けが要る。

イタリア人の子の約半分は Hauptschule 基幹学校
へいく。(義務教育後半の課程で第5-9学年。ギムナジウム
などへ進学しない子が通う)
問題児の多い トルコ移民の子の方が成績はいい。

イタリア人はヨーロッパ人で、善良なカトリック信者だし、
イスラム教徒のように宗教が学習の妨げになることもない。
イタリア人は目立たない。イタリア人の少年非行は少ないし、
ドイツ人との近所付き合いの対立もない。
ところが、学校の成績は 悪い。
その理由について Stuttgartのイタリア総領事は
次のように言う: イタリア人には 出世しようという野心は
ない。ドイツにいるイタリア人の子 すべてに必要な支援が
提供されているわけでない。ドイツの学校制度の選別的
性格が 一種の差別になっている。

3年生になると長い文を読み 短い文を書かなければ
ならない。そこで 移民の子はナンギする。4年生を
終わって進学先を考える時に Hauptchueしかないという 
ことになる。

30年間 イタリア人移民の子に 補習をしてきた人に
よると、「家で子どもの学習を支えてやれなかったら、
ドイツでチャンスはない」。親が教材を読めず、学校制度を
理解できないで、どうして子どもを支援できるか? 
2室アパートに家族5人住んでいて 子どもが宿題をできるか?

イタリア政府は 年間約350万ユーロを支出し、
イタリア人の子のドイツ語授業、親の就学、教室へイタリア人
補助教師の派遣などを援助している。

Wolfbusch小学校では ドイツ人教師の他に イタリア人
教師が イタリア語で教える授業を午後にしている。
イタリア総領事は この事業を支援し、約10年前から
3人のイタリア人教師の給料を負担している。お陰で 
この学校のイタリア人の子の中で毎年2-3人は 
実科学校かギムナジウムへ進学する。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2008/07/B-Italiener



Posted by jtw at 18:55│Comments(0)
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