2008年02月03日

北京の胡同(Hutongフートン)に住む95歳の床屋

北京の旧市街地に 家々は高層でなく路地は狭い地区が
残っている。そこにJingさん 95歳 最高齢の散髪屋は住む。
彼は映画にもなった。

10平方メーターの家に妻と住む。かつては2店舗持って
いたが 50年前にすべて手放した。共産党が店を国有化
して 彼に職人として働くかどうか尋ねた。それは嫌だった。

95歳の今も 三輪車で出張訪問散髪をする。年金は
受け取っていない。
お客の一人Liさんは車椅子に乗っている。自分でヒゲも
剃れない。Jingさんは ただ散髪するのでなく、客を楽しま
せる。「眉毛を切ったら10歳は若く見える」などと
言いながら剃る。

Jingさんの生活は映画になり 主役は自分で務めた。
今年 欧州で上映される。
映画で 彼の友人は死の病になり、彼に来て欲しいと
頼んだ。友人の最後の頼みに応えてヒゲを剃る様子が 
撮影されている。成金の息子は 気前良くお礼を渡した。
その様子は 言葉以上に 眼差しが 多くを語っている。

今の人は金のことしか 考えないとJingさんは嘆く。
金は必要以上にあっても どうなるものでもない。
大金がなくても、質素な暮らしをして、愚痴を言わずに
生きていける。

とは言うものの、Jingさんは 金を賭けて麻雀はする。
麻雀と煙草なしで 生きていけない。
長生きの秘訣は?と 訊かれて
「夕食のあとに30分休憩する」
「怒ることと無縁でいる人は長生きするものだ」。
孔子でなく 最高齢の理髪師からの金言。 
下記サイトから:
http://www.tagesschau.de/ausland/weltspiegel20.html



Posted by jtw at 20:42│Comments(0)
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