2007年10月09日

曽野綾子さんビルマについて語る

ミャンマー軍事政権は管理を強めている
政府は 水面下で脅すようになった。取り締まりの厳しさを
国民に見せ付けているが 抗議は 完全には やまない。
しかし 反対派の アウン サン スーチーが 解放される 
希望は 少なくなっている。
ドイツ政府は スーチーの釈放と 今回の抗議に参加したために
逮捕された人々の解放を ミャンマー政府に 要求した。

下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,2813208,00.html

○ ドイツのメディアでは ミャンマーでなく、 ビルマです。

★下記は 2007年10月8日
産経新聞の 記事
曽野綾子さん 「透明な歳月の光」 第261.

"ビルマ~貧しさ故に見えるもの
豊になると 失う心"

から抜粋。

シンガポールに滞在中の或る日曜日、夫は一人で教会へでか
けて行った。私は怪我した後の足が腫れて、その日は欠席した。

 一時間半ほどして夫はにこにこしながら帰って来た。シンガ
甲ルの「濡れ米通り」と呼ばれる道に面したカテドラルは古
い建物で、天井に扇風機が回っているが、いつもミサには千人
近くが出席し、その四分の一はフィリピンから来た出稼ぎの
メイドさんたちという感じである。
二年に一度くらいしか帰れない故郷には、年とった両親や
子供たちを残して来ている。
会えない間の家族の無事を祈るのは、教会で神に頼むしかない
のだ。だから教会の中には、庶民の悲しみも生きる意欲もすべて
が生き生きと漲っている。
 
(中略)

 今日の神父の説教は次のようなものだった。
ビルマでも貧しさがさまざまな問題を生んでいる。
故に貧しさは是正されなければならないのだが、
しばしば現世で豊かだった人は、貧しく苦しむ人のことを
思いやる行為もしないし、神を信頼する心も
持たなくなる。
貧しく苦しむ人は、貧しさ故に神(真理)を見ようとする気持ちを
持つが、豊かになるとその心を失うこともある。
そうした人間の心の変化をよく知った上で、やはり貧し
さは克服し、現実には貧しい人たちのために何をしなければな
らないかを、真剣に考えるべきだ、という内容だった。
「ビル
マについての説教は、なかなかよかったよ」と夫は嬉しそうで
あった。



Posted by jtw at 09:49│Comments(0)
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