2012年06月02日

イスラム教原理主義とは

三砂ちづる、”イスマイリ、そしてロクサナのこと”「月刊春秋」 
2012年3月号p.12~15.から抜粋:

「ムスリム(イスラム教徒)として生まれたら、一生ムスリムなんだよ。
酒を飲んでも、豚肉を食べても、ラマダン(断食)やらなくても」。
ナジミは言った。ナジミ、あなた、ムスリムなのにポークリプ、食べ
ちやっていいの、とわたしが きいたのだ。彼はビールも大好きだった。
ナジミもわたしも薬剤師で、国際保健医療、すなわち発展途上国に
医療協力をするような業界で働いていた。
ナジミたちに会うまで、わたしはイスラム教の多様さについて
ほとんど知識がなかった。イスラム教徒という人たちに 日本に
いると出会う機会が少ない。出会う機会があまりなくて、個人的に
知り合う機会が少ないと、偏見というものは助長されやすい。
今よく耳にするイスラム教原理主義はムスリムの本当にごく一部に
過ぎないのだ。世界中に、たくさんのイスラム教徒が、ごく普通の
暮らしを営んでいる。イスラム教の女性たちは、なべて理不尽な
扱いと差別に苦しんでいる、というイメージが特に若い人たちを
中心に先行していることは、本当に多文化理解を基礎とした
幸せな関係作りの一歩とは言えない。
もちろんひどいことがないとは言わないが、その後、職場や地域で
出会ってきた閥達なムスリムの女性たちを思うと、わたしたちは
まだまだ何も知らないと思わずにはいられなかった。
(みさご ちづる 津田塾大 教授)

★ブログ管理人の蛇足:
和歌山大学と和歌山医大にも イスラム圏からの留学生がいます。
そのなかに原理主義者も おられて、その厳格な生活の仕方は 
普通の日本人には理解しにくく、多くの日本人は原理主義者の
方々に畏敬の念を抱き 距離を置くことになってしまいます。しかし
原理主義者は「ごく一部に過ぎない」という上記の文を読んで ホッとしました。



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