2007年05月14日

過ぎたるは なお及ばざるがごとし

標題の論語の 言葉は 知識においても 妥当する。
肥満は 運動によって解消するらしいが、知識メタボリック症候群
において 運動に 当たるものは 忘却であろうが 忘れることは
散歩などと 比べて格段に難しいのである。

メタボリック症候群は 生命の皮肉に目を向けさせる。
ごく最近まで われわれは 貧しく 多く食べることは 幸福で
あった。気がついて みらば 食べすぎ 肥満というわけである。
腹八分という ことばで 注意はしてきたが あらためて 
思い知らされる ことになった。
そういうことは 体だけの問題ではなく、メンタルな面に
ついても 云える。
頭のよさは 知識の量に比例するという 根拠のない命題に
とらわれていることを 一度も 気づかずに 自負の人生を 
送ることが できる。もの知りが 知的人間であると いう
通念が あるかぎり 知的メタボリック症候群は 増える。

そういう中にあって いち早く 知識過多の害に 気づいていた
達人もあった。「学問の背景のあるバカ」(菊池寛)
「なんでも 知っているバカがいる」(内田百閒) は 
数十年来新鮮であり続ける。
以上 外山滋比古 先生「過ぎたるは...」 月刊 みすず 
2007年5月号から抜粋。

★ 放送大学も できて 定年になってから また大学へ入る人も
増えたそうです。黙って勉強してくれたら いいのに、卒論を
書いたから 読めと言われれば 断るのも 角が立つし、
他にも資格を 持っておられて 他人の言う事には 興味は
ないみたいだし、あげくに 女の教授は 勉強が足りない
などと 言う。 学生が 教授より 勉強しているなどと
いうことが あるんやろか?



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