2010年01月28日

養子縁組は直ぐにできるものでないinハイチ

ハイチの子どもを養子に迎えたいと思う親は多い。
しかし 子ども援助組織は それは止めた方がいい
と言う。寄付することが一番 単純な援助だ。

ハイチの地震被害者は 特に子どもは援助が要ると
いうことに疑問の余地はない。しかし養子縁組しよう
と言う気持ちは 人道的緊急援助には ふさわしくない。
養子縁組は 大体において 戦争や自然災害のために
向けられるべきでないと NPO「国際社会サービス」
は述べている。なぜなら そのような状況では 
子どもの個人的事情や家庭の事情を調べることは
不可能だからだ。生き延びている身内がいるかも
知れないのだから、その子が孤児か そうでないかも 
正確には確かめられない。

養子縁組仲介所「子どものための親」の理事長
Martina Rethmeyerが言うように、ハイチの孤児に
とって養子縁組が 迅速な解決策であると言うのは 
一見正しそうで間違った推論だ。通常 養子縁組に
は少なくても2~3年かかる。まず仲介組織の情報が
入ると、相談役の親・心理士・青少年局が 養子
縁組希望の親が適しているか どうか 調べる。
その後、外国の養子を迎えることについて 社会
福祉組織・青少年局の職員・心理士による研修がある。
そして どの国の子と養子縁組するかが決まる。
ここまでで1年かかる。その後、まだ2~3年かけて 
やっと縁組ができる。今は寄付が一番いい。金で
ハイチの子どもを支援して欲しい、とMartinaは言う。

子ども支援組織 terre des homme も同じ意見だ。
ハイチの文化的背景から 子どもを引き離すのは
正しいやり方ではない。まず 飲み水・食べ物・薬
を現地に用意するのが先決だ。この組織も「助けたい
なら寄付した方がいい」と言う。

ハンブルクのPlanという子ども支援組織も 養子縁組
の申し出が増えていることについて、ふさわしい
解決策でないと言う。「ハイチに未来を与えたいなら 
ハイチは子どもや青少年が要る。子どものない
ハイチに未来はないだろう」。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/gesellschaft/2010-01/adoption_haiti



Posted by jtw at 14:56│Comments(0)
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