2009年11月09日

子どもが慢性病の親を介護する例inドイツ

多くの子どもが掃除・洗濯・炊事をし、慢性病の親の面倒をみている。そういう子にとって 楽しい幼年時代は終わっている。介護人としての子どもの魂の危機的状況について 社会は ほとんど話さない。
モニカ(14歳)は公園で遊んだり、ディスコへ行ったりすることもなく、家事をし、親に薬を飲ませる。子どもの負担、魂の苦境、一人でほうって置かれることについて、子ども自身も ほとんど話さない。
ローラ(7歳)は母がリューマチで、父は一日中 仕事で忙しい。父から母への注射の仕方を教わった。

Witten-Herdecke大学の介護学研究所のSabine Metzing-Blauは「介護する親族としての子どもと青少年」という研究プロジェクトで報告している。隣人からの聞き取りに基づく推測もしている。それによると、ドイツで225000人の子どもと青少年が病気の身内の介護をしている。これらの子は平均12歳で介護を始める。1/5弱の子は週に20時間の介護をする。1/3は週に10~20時間の介護をする。このような家庭は当然 色々な問題を抱えていて、親は子どもの負担にまで 気がまわらないと「ドイツ病気の親をもつ子どものためのセンター」の初代所長Sabine Hartzは言う。

特に負担の重いのは一人親の子だ。
多発性硬化症の一人親(母)は4歳の娘に服を脱ぐのを手伝ってもらっている。介護手当ては不十分だ。
別の慢性病の母親は 子どもを幼稚園に送るのを助けてほしいと青少年局に頼んだが 無駄だった。
このような話しは 匿名を条件に引き出せた。こういうことを青少年局が知れば、親を支援するのでなく、子どもを引き上げて 里親に預けるのでは ないかと言う心配を親はする。
青少年局と親との 共同作業はたいへん難しい。
重度の視覚障害をもつ親が 子どもを引き取られてしまったという例もある。子どもの運動機能が充分に発達しないというのが この措置の理由だった。

障害者は健康保険、介護保険、社会福祉局に対して 介護人への経費を申請することができる。しかし子どもによる介護に 長期に支払われるのは 難しい。

一方、介護する子どもには いい面もみられた:自己評価が高いこと、親との密接な関係、高い責任感など。

ハンブルク大学付属Eppendorf病院の小児精神科医
Georg Romerは「身体の病気の親をもつ子」という部門の長で、ここでは母か父が重病(主に癌)の子のうち介護している子のいる家族に助言している。子どもとの正しい付き合いがなければ 過大な負担は 子どもの後々の生活に重荷になる。しばしば親は子どもの魂の負担を過小評価する。周りの社会から隔絶された状態になり、葛藤の回避に不健康な傾向が見られる。

親の癌のために1年に15万人の子どもが支援の要る状態になっている。その半数くらいは 専門的な支援を得られず、行動の特異性、学校での問題、社会的孤立に苦しむ。
多くの子どもは 親の病気について あまりにも 知らなさ過ぎる。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2009/46/M-Pflegende-Kinder?page=1



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