2009年06月08日

トンガで臨床実習するドイツ歯学生

南太平洋のトンガでドイツの歯学生の支援は価値ある
ものになりつつあり、学生は実地の経験を喜んでいる。
臨床実習は2ヶ月。トンガまでドイツから30時間かかる。

たいていのトンガ人はトンガ風英語を話すので 学生はトンガ
に来て しばらく経つと「痛み」「つばを吐く」「口を開ける」
などをトンガ英語で話せるようになり、コミュニケーションも良くなる。
「歯学生交換サービス」(ZAD)によるとドイツの歯学生のうち 
1%くらいが 外国で臨床実習をしている。トンガで実習した
学生がウェブサイトに経験を公表し、それを見て 次の
歯学生が トンガに実習に来るというのが 大半だ。

ドイツで8年歯科医師をしていた Meikeは歯学生のころ
から8~10本の歯を抜いただけだが、トンガでは
10週間に900本の歯を抜いた。
トンガでは 治療資材が足りないのと、患者が大変な
痛みを訴えて来院するので 歯は抜かれる。人々は
歯の心配をするよりも 痛みを気にする。
そのうえ、「綺麗な」歯に見えるように前歯に 金で縁取り
したり、前歯の半分を金で覆ったりすることが はやって
いる。若い女性の誕生日プレゼントとして人気が高いのが 
この金歯だ。
金を入れるために しばしば健康な歯に穴をあけることになる。
この金のインレイはあまり 長持ちしないし、また新しく金を
付け直すのは高価だ。そのため 多くの若者の
前歯はガタガタになる。

人口10万人の首都 ヌクアロファの唯一の歯科医院の
衛生状態は良くない。医院に一つだけトイレがあり、それを
患者も医師も使う。トイレのタオルは 歯学生が居た
2ヶ月間 取替えられなかった。
少しでも 良くしようと、ドイツ歯学生は 手袋、マスク、綿球、
麻酔薬、充填材、消毒剤、歯ブラシ、練り歯磨き、
など70キロを トンガに持ってきている。
歯学生は 10社ほどにメールを書き、寄付を頼んだ。
その結果 上記の物が送られてきた。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2009/20/tonga-zahnmediziner



Posted by jtw at 15:37│Comments(0)
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