2009年05月22日

麻薬に別れを告げる手紙。依存症者から麻薬への手紙(1)

「あなたを 私の墓穴に埋めます」

ドイツ・バイエルン州北東部の専門病院に 若い母親たちは 
薬物、酒を断つために 4~6ヶ月 入院している。
その治療の一環として 女性たちは 麻薬に 最後の
手紙を書く。
それを読むと、依存が どういう風に起きるか や 依存症の
原因について 少し理解できるようになる。
手紙を書いた人と 病院の了解を得て、五つの手紙を
サイトに載せることにした。
(手紙の写真も でていて、それは 全部 手書きです。
別れの手紙は おそらく パソコンでは 書かない
のかも 知れない)

1. 親愛な友であり仇である麻薬様。

何も感じたくなかったり、どうしていいか 分からな
かったり、もう これで おしまいと思った時は いつでも 
あなたを 信頼してきました。
あなたが 傍に居てくれたら 他には 何も、誰も
要らなかった。あなたは 私の心を満たしてくれ、私に
付き添ってくれました。しかし あなたは 二つの顔を持って、
私を欺いていました。
あなたの虜になってしまった時に ついに あなたは 
暗い面を見せました。最後には あなたを信頼でき
なくなり、私は見捨てられたような気がしました。
私自身が 溶けてしまっていました。
私は消えてしまって、消耗し、顔は ひきつって、
騙され、ウソを信じてしまっていました。不明瞭で 
混乱した卑劣な世界へ 滑り込んでしまった。その
世界で 私は 現実を もう認知できませんでした。
私はどこに居るのか、どうやって 混乱を解きほぐせる
のか 分からなくなった。
あなたは私を解放するのでなく、私の魂を奴隷にした。
あなたは 私の問題を解決するのでなく、私を混沌と
迷路に導いた。
今は 自分の心で感じたい。何かに とりつかれたように 
考えるのでなく、静かに考えたい。心を乱されないで 
見聞したい。
だから もう ここで 愛憎は終わりにして、あなたを
私の墓穴に埋めます。私は墓に入りません。あなたは 
私を その墓に生きたまま 埋めたかったのです。
あなたの居ない生活は 感情が豊かで、魅力的です。
私はやっと 自分で知覚できるようになりました。
それでも あなたが居なくなると 寂しい。
あなたに 守られていたいと思います。あなたとの 
付き合い、あなたへの信頼、あなたの味、あなたの傍に
居られたことを 忘れられません。

では さようなら。
マルティナより。

2. 親愛なヘロイン様。

ヘロインさんに手紙を書くのは 難しいです。あなたと
別れたいです。だけど 別れるのは難しいので 
涙がでます。
あなたは 私と長い間、一緒に居てくれました。
あなたが居てくれて 私は匿われているような、いい
気分でいられました。あなたは 暖かさと いい気分を
贈ってくれました。あなたと一緒に 素晴らしい時間を
すごせました。しかし あなたには 辛い思いを
させられました。あなたのお陰で 私の心は 砕かれ
ました。あなたのせいで、大変な悲しみを知り、長い間 
自分じしんが 無くなりました。
もう そういうのは 嫌です。あなたから離れるのは
辛いです。しかし あなた無しの方がいいと 気が
付きました。
気持ちよかったことや 楽しかった瞬間があったことを
あなたに 感謝しています。そして あなたのお陰で
知った苦痛については あなたを恨んでいます。
もう二度と 支配されたくないし、指導されたくもないです。
愛してました。
アメリェより。

3.親愛な麻薬さま。

一緒に素晴らしい時間を過ごしたことを あなたに感謝
しています。あなたは私に辛い思いをさせたし、苦痛を
与えたけれど、私が何か 問題をかかえた時は いつも
傍にいてくれた。
現実の他に 別の人生があることを あなたは 私に
教えてくれた。しかし あなた無しでも 経験できるように
なった。悲しみも 心の痛みも無しにね。
何度も あなたを求める気持ちになったけれど、もう
生きていくのに あなたは 要らないということが 
今日やっと分かった。
あなたは私の問題を取り去ってくれた。しかし 自分で
問題を解決することを今 学んだ。
あなたが居ない方が 気分がいい。悲しみも無く 
目が覚め、心から笑え、幸せです。再び 現実の世界に
戻って、安心しています。もう あなたは要らない。
二人で 過ごした時間を決して忘れない。
素晴らしい時間を過ごせて 有難う。けれど、生きて
いきたいから もう あなたと一緒にいる未来は ないです。
元気でね。

ザビーネより。

下記サイトより:
http://jetzt.sueddeutsche.de/texte/anzeigen/475529



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