2008年12月21日

ボランティア活動inドイツ/調査報告

社会をつなぎ合わせ、人が孤立しないようにする
活動について。
16歳以上の44000人を対象に調査した。
ドイツ人の3人に一人はボランティアをしている。
教育を受けた人、高所得の人、田舎の人は そうで
ない人よりも しばしばボランティアをする。

68歳のローズマリーは アマチュア女優として演劇グループに
入っていて 児童福祉施設で公演する。
ミヒャエル(33歳)は赤十字の救急隊で働き、休日に
サッカーのコ-チをして ソーセージとパンをもらう。
19歳のマリークレールは老人ホームへ数ヶ月通い、
一人の老人が亡くなるまで見舞った。
47歳のズィビュレは教会の評議員のメンバーで、
成人教育の世話をしている。

1年に46億時間がボランティア活動に使われ、1時間
7.5ユーロの謝礼が払われたとすれば、350億ユーロの
奉仕が行われたことになる。これは320万人の
専従職員の労働時間に匹敵する。
大半の活動はスポーツと余暇活動の分野でされている。
18歳以下の子どもをもつ人は しばしばボランティア活動を
する。ボランティアにとって最も大切な組織は 地域の
クラブだ(ドイツの学校には クラブ活動は無く、
地域で部活をする)。
平均して 一人一ヶ月に16.2時間をボラ活動に
使っている。教育程度が高い人ほど活動に熱心だ。
所得の多い人ほど社会参加の度合いも高い。
教会税(キリスト教会のために徴収される税)を多く
払う人ほど、無償で働く機会が多い。
地域によりボランティア人口が どのくらいかを示す
地図も下記サイトに出ている。
東部ドイツは貧しく、失業が多いので 無償の行為
によって 社会状況を変えるために 人ができることは 
少ない。そのうえ、旧東独では 社会参加が展開する
ことを 教会が極度に制限していた。その結果、市民
活動の伝統が育てられ、許されることは ほとんど 
なかった。

地域的な差 以外に 都市と田舎でも差がある。
町が小さければ 小さい程、社会参加の度合いは大きい。
一人暮らしの人が多くなると、ボランティアの数は少なく
なる。村や小さい町では 消防団や 謝肉祭(カーニバル)
協会による祭りが 人付き合いの大事な機会になっている。

ボラ活動は構造変化しつつある。以前は クラブ、協会、
政党、労働組合、教会の中で 長期にボラ活動をした。
新しい型のボラ活動は 目的のはっきりした活動を
好む。たとえば 校庭に果物の木を植える、エルベ
川岸のゴミを拾う、堤防をつくる工事をする など。

活動する動機として 挙げられる事項は 昔も今も
変わらない:
関心があるから/ 小さなことで社会を作っていきたい/
他の人と出会いたい/政治的の活動をしたい。

下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/,tt7m1/wirtschaft/718/451432/text/

 



Posted by jtw at 13:24│Comments(0)
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