2008年11月25日

コンゴ内戦/人とゴリラを守るには

東コンゴの戦乱は Virunga国立公園に生き残って
いる山ゴリラを脅かしている。
以下はフランクフルトの動物学者Christof Schenkとの対話:

ゴリラも人も その地域での戦争のために苦労している
という共通の問題を持つ。
ヤマゴリラは ある程度 人に慣れていて、森の中で
観察できるので 観光客を呼び寄せるのに
役に立っている。
東コンゴと隣のルワンダとウガンダに わずか700頭の
山ゴリラが住む。その半数は東南コンゴの狭い地域に
住む。残り半数は ルワンダとウガンダに住む。
今コンゴの観光産業は休止している。ゴリラの生息地を
案内するレインジャーも もう居ない。決死隊だけがコンゴへ
行ける。観光はルアンダとウガンダでは できる。
コンゴのレインジャー約百人は逃げて、ゴマの難民キャンプ
にいる。
ゴリラの生息地に反乱軍が隠れているので、ゴリラが
どうなったか誰も知らない。
去年 射殺された10頭のゴリラは 東部の木炭マフィアに
やられた。マフィアはレインジャーに力を見せつけたいのだ。
国立公園からだけでも 不法木炭は2000-3000万ドル 
産出されている。

戦乱はコルタンという鉱石をめぐって行われている。
コルタンから得られるTantelという金属は携帯電話や
パソコンに使われる。コルタンは戦闘当事者両方が 国外へ
持ち出し、輸出される。その金で武器を買い、武器で
鉱山を占拠し、また武器を買う。果て切りの無い悪循環だ。

両軍を引き分けるには今の国連軍よりも強い国連軍が
必要だ。その他に国連の専門家で、難民キャンプに
薪を供給するのを担当する人も要る。なぜなら 
キャンプのエネルギーは 国立公園の木から作る木炭で 
まかなわれているからだ。木が減っていくのは 
ゴリラにとっても脅威である。
この内戦は全体像を掴めないほどの ものでは
ないから、他の長期的な戦乱よりも 早く終わる
チャンスはある。
ビルンガ国立公園は セレンゲッティに匹敵する
魅力的な地域である。もしゴリラがいなくなれば、
ほとんど誰もこの公園に大きな関心は持たないだろう。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/online/2008/48/kongo-gorillas



Posted by jtw at 13:20│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。