2008年07月10日

移民の子はその他の子より凶悪か?青少年犯罪inドイツ(下)

心の葛藤に充分に対応できないことなどの人格的特徴は 
青少年犯罪の一つの理由である。

人間関係の環境と発達の可能性が 特に大事だ。
家庭の状況は 攻撃性の亢進と 犯罪的性癖にとって
最も重要な因子の一つと見なされる。
親の暴力を受ける子は そうでない子よりも 明らかに
犯罪者になりやすい。

移民の親をもつ青少年は犯罪を起こしやすい。
2005年に容疑者の22.5%はドイツ人でなかった。
ドイツに居る外国人の割合は8.8%である。
容疑者の中に 旅行者と不法入国者も入っている
のに、8.8%の中には そういう人は入っていない。
だから統計は分かりにくい。しかし 外国人と青少年
は都市にいることが多いというのは 確かである。

2006年の犯罪統計によると 非ドイツ人青少年に
よる不法行為で、もっとも多いのは 傷害で29.5%、
次に万引きで22.9%。
トルコ系と 旧ユーゴスラビア系の青少年は暴力的傾向が強い。
移民の子でドイツで生まれた人(2世や3世)は
一世と比べ、犯罪を犯すことが多い。彼らは 
社会にうまく受け入れられなかったり、外国人としての
ハンディがるのにドイツ人と同じ扱いをされたり、して 
悪い扱いをされていると言う思いをもち 
心の葛藤が生まれる。
ドイツに住む外国人 約730万人のうち21%はドイツで
うまれた人で、62%は10年以上ドイツに住む。

社会的問題と家庭内暴力は すべての 青少年犯罪
において 不利に働く。移民家庭にそういう状況が
起きている。たとえば 「男らしさ」や「名誉」のイメージは 
心の葛藤を生み出す。
他国に滞在しているという立場は 不安定なので、
それも不利に働く因子になる。

青少年の累犯率は高い。厳しい罰は 多くの場合に
予後を悪くする。「厳しい罰は 青少年を脅して 
犯罪を止めさせる」という決まり文句は 間違いだと 

ドイツ裁判官連合の委員長は考える。
下記サイトから:
http://www.tagesschau.de/inland/jugendkriminalitaet2.html





Posted by jtw at 12:08│Comments(0)
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