2008年06月29日

「イギリス炭鉱写真絵はがき」乾由紀子著。

標記の本は京都大学学術出版会発行、3570円。
Kansai Time Out 2008年7月号に この本が
Brad Quinnによって "Working in a coalmine"という
題で紹介されています。
これは 絵葉書収集家のための本でなく、
読みやすい学術書。
乾(いぬい)先生の師匠は京都大学で 炭鉱文学や
ホンダ タツミという炭鉱夫で写真家だった人を
研究していた。

著者は 絵はがきが その時代の社会階層を
どのように反映しているかに ついて 考察し、
英国の炭鉱村での親密な家族の結びつきや 
社会的絆を理解することによって 何を学べるかに 
ついて 問題を提起している。

20世紀の初めの 鉄道の発達と 印刷・写真
複製技術の発達によって、絵はがきは 人気の
あるメディアになった。当時 炭鉱業も最盛期だった。

同じ頃 日本でも 炭鉱は 絵はがきの主題だった 
けれど、英国の絵はがきは 炭鉱での事故も扱い、
犠牲者の写真を載せたり、あるいは ストライキの
写真も載せたりしていた。日本の炭鉱絵はがきに 
そういう主題は なかったようだ。

著者は 炭鉱絵はがき研究のために 
Canterbury Christ Church Universityと University of Leeds
に留学した。

★なんで 古い絵はがきについて カキコミするかと いうと
明治中ごろに生まれた 祖母の遺品を 10年ほど前に
整理した時に 昭和初めの絵はがきが たくさん でてきた
からです。
村に 地蔵堂が できた 記念の絵はがきや
紀ノ川の水を引いて 水泳場を作った(プールとは言わない)
記念とか。
日本の当時の 絵はがきは すべて白黒でした。
上記の炭鉱絵はがきには カラー写真もあります。 

遺品の片付けや 形見分けの作業を できるのは 幸運
でした。形見をもらって くれる方と 亡くなった人の両方を
知っているから できることですから。




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