2008年05月28日

思うにまかせぬ救助者@青少年福祉局inベルリン(連載1)

家庭の困窮は増え、国からの支援は切り詰められている。危険に
さらされた子どもや養育放棄された子どもの命が問題になって
いる時に どの程度の合理化が許されるのか?


ソーシャルワーカー(ケースワーカー)という呼び名が変わり、
「ケースマネジャー」と呼ばれるようになったベルリンの現場からの報告:

この日の非常事態担当者クラウスは10分前に勤務を終えて
いたが、非常電話が鳴ったので電話にでた。警察から
だった。あるアパートで赤ちゃんの泣き声がして 行って
みると、母親が赤ちゃんの側で死んでいた。おそらく
麻薬のやりすぎだった。
この死んだ母は35歳、ヘロイン中毒者。長年 青少年
福祉局の利用者だった。
クラウスがそのアパートに入った時、遺体は既に運び出されて
いて、同棲していた男が居た。クラウスは男に赤ちゃんは
連れて行くと伝えた。「あなたが この子の父親かどうか
知らないけれど、あなたは ショックを受けていて、復活祭の
休暇中 この子の面倒をみられるか どうか 
分からないから」と伝えた。
ここへ来るタクシーの中で既に 養育親に電話して 
復活祭の休暇中に その子を受け入れてくれるように 
了解を得ていた。
男には「赤ちゃんに何か起きたら 私が刑務所へ入れ
られるのだ」と説明した。

ドイツには250万の子どもが 貧困境界以下で生きている。
ベルリンでは 3人に1人が貧困である。
1990年代の初めと比べ、青少年福祉局が面倒をみて
いる家庭の数は6倍になった。
少なくなる職員で 多くなる事例を扱わなければならない。
2月に ベルリンのWedding地区のケースワーカーたちは 
市議会で過大な負担のもとで働いていることを訴えた。
これは 自分達が訴追された場合に 法的に身を守る
ためであった。
復活祭直前の金曜日に クラウスは青少年福祉局へ行き、
死んだ女性について書類を書いた。土曜日に 新聞が
この事件について何か 書いたかどうか調べた。幸い 
警察は復活祭の休みの間 何も発表しなかった。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2008/22/Jugendamt





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