2008年03月23日

父は死んでいったのに誰の助けも呼べなかった

6歳と8歳の娘は癌を患う父が死んでいくのを見ていた。
青少年局は処置をする人手がなかった。娘たちはトラウマを
受けた。検察は捜査を始めた。

Martinaは 朝おきると 放心し、しょんぼりしている。
質問には答えない。「また父さんの夢を見た」としか言わない。

病気の父親と一緒に 他の誰の手助けもなく、何ヶ月も二人は 
汚れ放題の住処で 生きてきた。

この事件は 責任の所在、弁解、弁護の戦略について 
政治問題になっている。

この家族は 昔 炭坑労働者住宅だった家に住んでいた
(写真がでてますが、日本のアパートとは 全く違って 
美しいと言っていい外観です)。
臨時雇いとして 父Robertは 1987年にここに引越してきた。
大酒飲みで 家庭は口論が絶えなかった。とうの昔に
成人している 子ども達は 彼から 離れ、妻は88年に死んだ。
その後 25歳の女性と知り合い 結婚した。99年にMartinaが
生まれ、2001年にElisabetが生まれた。
Robertは60歳で年金生活者になっていた。
妻は 金も足りないし、暴力を受けるし、娘を連れて家を出たが
2005年に 夫が重病になったので 夫の所に戻った。

二人の子どもは 悩みのない生活をしたことは なかった。
娘が6歳と4歳のになった頃 母親は腸癌で死んだ。

Martinaは 「母は子どもを見捨てた」と何週間あとにも
言っていた。Robertは娘二人と共に また炭坑労働者
住宅に戻った。しかし もう66歳になって、娘二人の養育は 
手に負えなかった。
Martinaは 小学校へ入って 汚れた服を着ているので 
2007年1月に校長は少年援助局へ 警告した。役所は
ヘルパーを派遣した。ケースワーカーはもっと酷い事例に
慣れているので この父は ちゃんと 子どもの面倒をみて
いると考えた。そこで 4月に始めた援助を8月に中止した。
それが重大な間違いだったのだ。

父親の健康は 晩夏から悪化した。歯は無くなり、咬めなく
なった。煙草を吸い過ぎ、咳が止まらなかった。
娘達は スーパーで冷凍ピザや菓子を買い 袋が重すぎて 
もてないと 大人に運ぶのを手伝ってもらった。

12月に父は入院した。肺ガンの末期で 手術もできず、
2008年1月に退院。
マルティナは 父の看病・買い物・料理のため、宿題をする
時間がないと 担任に申し出た。校長は少年局へそのことを伝えた。
2008年初めに 少年援助局の専門職8人は 人手不足のため 
健康を犠牲にして 働いていた。その役所は 娘たちの家から
600メーターしか 離れていなかったが、職員は 家庭訪問
する余裕もなかった。教師は 職員に電話したが 人手が
ないので 待ってほしいと言うことだった。

1月20日の夜 父は息をしなくなった。マルティナは異母兄
に電話したが 彼の電話は 電源が入っていなかった。
翌朝9時半に やっと 異母兄に連絡できた。マルティナは
一睡もしていなかった。

マルティナはしばしば 記憶に苦しめられ、自分を責める。
なぜなら 父が息をつまらせた時に 誰にも 連絡できなかった
からだ。すぐに 助けを よんでいたら、父は 生きていられた 
かもしれないのに。
妹 エリザベトは学校で過去の事を聞かれても 黙っている。
たびたび コントロールできない怒りの発作におそわれる。
心理的なケアが すぐに 必要な状態だ。

Patz警部は 息子がマルティナと同じクラスにいるので 
二人を引き取った。今 二人に 歯をみがくこと、体を洗うこと、
服を床に放り投げないこと、手で食べないこと などを 
教えている。
しかし警部夫婦は 二人とも 働いているから ずっと
永続的に 二人の女の子の面倒を みるわけに いかない。
一人なら 面倒みられるが 姉妹はもう 離してはいけない。

そこで 二人とも まとめて 養育していいと言う里親の 
ところへ 行くことになる。今 3組の里親から 申し出がある。
子どもには 里親を そのうちの誰にするか 決める権利はない。
下記サイトから:
http://www.spiegel.de/spiegel/0,1518,542740,00.html

★日本では こういう場合 子どもは 児童擁護施設へ 
送られる。要保護児童の 90数%は 施設へ行く。従って 
施設職員から 入所している子どもへの 虐待は しばしば 
報道される。所内の子ども同士に暴力について 
報道されないが 存在する。
一方 ドイツでは 里親へ いく子ども が 多いから 
当然 里親が 里子を虐待したという 報道は ある。



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