2018年06月08日

ドイツ捕虜の孫 来日 第九の合唱に


Susanne Hake スザンネ・ハーケさん(55)は
「第九」の日本初演100年記念 合唱に参加す
るため来日した。6月1日で 第九が日本で初演
奏されて100年になる。初演の地、徳島県鳴門
市で600人と「歓喜の歌」の合唱にのぞむ。
祖父は第一次世界大戦で日本の捕虜となった
ドイツ兵。鳴門市の坂東俘虜収容所にあった
楽団のメンバーだった。
自由な雰囲気を生んだ収容所の松江豊寿(とよ
ひさ)所長は明治維新で 政府軍に負けた会津
藩士の息子として、「敗者を敬うことを知って
いた。権威を振りかざさず、信念を貫いた姿勢
に祖父らは 救われた」。
祖父の他界後、収容所の関係者や子孫らと交流
を続けてきた父親のメッセージを 初演100年
の行事で 読み上げる。
朝日新聞 2018年6月1日「ひと」欄から。


  


Posted by jtw at 18:01Comments(0)