2010年11月23日

池内紀、「ことばの哲学」青土社、1800円

ドイツ文学者 いけうち おさむ先生が書かれた 
関口存男先生についての評伝。
せきぐち つぎお先生(1894~1958年)は 古今の
ドイツ語をはじめ、中国語、ラテン語、ギリシャ語、
サンスクリット語など いくつもの言語に通じた
鬼才だった。
関口先生の研究の集大成は「冠詞」であり、全3巻 
2300ページを超える著作だ。
池内先生は この「冠詞」に魅了された。語学の
問題を超えて、哲学の領域にまで踏み入った
著作だった。
関口先生の遺品をきれいに整理して保存していた
亡き長男はじめ御遺族の思いにも 心を打たれた。
以上 日本経済新聞 2010年11月21日の書評から抜粋。

長男さんは 慶応大学の教授だった関口一郎先生。  


Posted by jtw at 18:15Comments(0)