2010年02月22日

米を配ればいいわけでないinハイチ

ハイチの地震の後、世界は早期の成果を期待して
いるが有効な援助には時間が要る。
ハイチの惨状について映像が流れ、ドイツの人も
援助しようと言う気になった。寄付金なしに援助は
できない。しかし時間の圧力に加えて、すぐに
成果をあげよと言う圧力が高まると危険だ。
寄付したのに なぜすぐに援助は届けられないのか
と言う疑問が広がる。期待し過ぎるのは、非現実的
で非生産的だ。緊急援助の時期にも 綿密な計画と
担当者の間の優れた申し合わせが要る。被害者の
必要と潜在力に合わせた再建は さらに時間が
かかる。
2004年のインド洋地震の後に 重大な欠点が
指摘された。被災者に何が必要かを尋ねないで 
援助がされ、被災者は援助計画に翻弄された。
大惨事の何ヶ月も後に、食料配給をすることは 
無駄なばかりでなく、スキャンダルだ。なぜなら 
無料給食は地元の流通構造を破壊し、地元の
農家の生活基盤を奪い、被害を拡大する。発展を
阻害することになる。
被災地に外部から金と支援者が流入すると、地元
の価格体系が危険にさらされるだけでなく、人間の
自立性と独自の意欲が 損なわれる。
緊急援助は 支援者の地元パートナーと被災者自身
によって行われるものだ。しかし地元の人々の
潜在能力は しばしば認識されない。
「支援組織ABは50トンの食糧を被災地に運んだ」
という報道は 誰にも分かるが、もっと大事な
ことは 大惨事の初期から 自助の力が動員される
べきであり、被災地の人々は 再出発を自分の
手で始めなければならない。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2010/08/P-op-ed  


Posted by jtw at 19:39Comments(0)