2010年02月09日

国の工事にも児童労働inインド

下記サイトに写真11枚。
http://www.stern.de/fotografie/indien-vom-staat-bezahlte-kinderarbeit-1540952.html

写真1.ニューデリーで煉瓦を抱え、運ぶ少女。
親と一緒に建築現場に毎日 来て、食べるにも
足りない薄給で働く 数千のインドの子どもの一人だ。
2010年に開かれる英連邦競技会(英国と元植民地が
参加するオリンピックのようなもの)が行われる
スタジアム建設の発注者は 国だ。業者は
子どもを雇っている。
2.5歳の子どもも働いている。月給8ユーロで
一日に少しの牛乳とパンが支給される。インドの
事情を考えても これは奴隷的賃金だ。
3. サンダルをはいて、溝を掘る少女。
雇い主にとって「労働の安全」は無縁の言葉だ。
インドでは1300万人の子どもが建築現場、機織工場、
石切り場で働いている。児童労働は1986年から禁止
されているのに 貧困のため、多くの子は 
学校へやらせてもらえず、働かされる。
4. 少女は石を運ぶ。1日14時間労働。
5. 老人も子どもも 一家 全員が働く。
6. モルタルを素手で塗る。
田舎に耕地が乏しいので ニューデリーやムンバイ
のような大都市へ毎日 労働者が来る。安い労働力は 
途絶えることなく、都会へ流入する。
7. 夕方、働く男、女性、子どもはトラクターで
テント村に帰る。
8. 夜のキャンプ地。 建築現場から戻った
母親を息子が迎える。
9. テント村に電気も水道もない。近くの建築
現場の投光器からの明かりが頼りになる。
10. テント村の塀が役に立つ。物干し場になるし、
竈も塀を利用して作る。この家族は 田舎から出て
きたが都会でも窮乏生活をしている。
出口は見えない。
11. 競技会のためのスタジアムは1982年に建て
られた。いま改装中。ニューデリーの高裁は 
この建築現場の労働事情について、最終的な発注者
である国に対して 労働者を きちんと処遇し、
支払うように求めている。

★ブログ管理人の蛇足:
成長の著しい「インド投資信託で もうけよう」
と言う広告は どうも 白々しい響きをもちます。  


Posted by jtw at 17:30Comments(0)