2008年09月04日

移民の子どものための教室inハンブルク

Uteはハンブルクの小学校の「移民の背景をもつ子ども
のための準備教室」で教えている。
15人の子(8-11歳)は10カ国から来ている。
毎年平均500人、ドイツ語の知識のない就学年齢の
子が外国からハンブルクに来る。
住んでいる地域の小学校へ 入る前に 39の教室が
用意されている。アメリカから来た管理職の子どもも
いるし、アフガニスタンの難民の子もいる。

教師は ドイツ語を教え、文化を伝え、子どもの魂を
慰めるという いくつもの役割を果たす。
難民の子どもは 心に深い傷を負っているので、
半年の間 何にも習えないという こともある。
11歳のロマ(ジプシー)の子は ルーマニアから来て、
アルファベットを覚えるのに2年 かかった。なにしろドイツへ
来るまで 学校へ行ったことがなかったのだ。
そういう子が 自分の社会と 外界との間の 
言語的・文化的・対人関係的な溝に 楽々と 
橋を架けるのを 見て、Uteは驚く。

ハンブルクのHamm地区にあるギムナージウムの校長は 
外国から来て ギムナージウムへ入る子どもは 成績優秀だ 
と言う。しかし 生徒が その生徒に相応しい教師に 
巡り合えなければ、どんな生徒も 心を動かされ、
力を尽くすということはない。

「自己責任学校」という考えが 実行に移され、
2年前から学校は それぞれ自分で 教員を選べる
ようになった。上記のギムナージウムは 外国から
の生徒のために 外国で生活したことのある教師を
投入している。そんな教師は 世界の問題が 
どこに あるかを知っている。
下記サイトから:
http://www.zeit.de/2008/32/C-Vorbereitungsklasse
 


  


Posted by jtw at 11:43Comments(0)