2008年08月17日

職場で同性愛者だということを公表するinドイツ

Christianは長い奮闘の末に 職場でホモだという
ことを公表した。
今は 他の同性愛者も 隠さないで 生きられる
ように彼は尽力している。
16歳で銀行で働き始めた時、家族にも 友人にも 
まして 雇い主に 自分はホモだとは 言えなかった。
しかし 銀行の上司の一人は 自分はホモだという
ことを隠さないのを 彼は知った。そこで職場でも 
個人生活でも 彼はカムアウトした。
彼は今 25歳で、Arcoと言う ホモとレズの職員
(Commerzbankの)のためのネットワークで 広報担当者
をしている。Arcoの会員は250人。Arcoは閉鎖的
でない企業文化にも貢献している。
Arcoは 催しをしたり、チラシを配ったり、企業内
PCネットワークのホームページを作ったりして、同性愛者に
寛容であるように 呼びかけている。
ケルン大学の調査によると、過去1年間に10人に1人の
同性愛者が職場で 酷く いじめられた、そういう
状況なので 同性愛者の2人に1人は 会社内で 
自分が同性愛者だということを 公表しない。
常に 隠し事をしていると 生活の質が悪くなる
だけでなく、仕事の能率も下がる。
同性愛者だということを 公表しないと言うことは 
自分の自己意識(自己同一性)を否定することであり、
架空のパートナーを作り上げることになったり、
電話での会話も偽ったりすることになる。これでは 
人間にとっても 銀行にとっても 生産的でない。

この銀行の他に 30-40の企業が ホモとレズの職員の
ためのネットワーク Fairquerを作った。ドイツ銀行、IBM、
フォルクスワーゲンなどが加入している。
このFairquer会は 年に一度の同性愛者の祭り 
Christopher Street Dayのパレードにケルンで参加した。

経営者の意思決定の際に 金だけでなく、企業文化も
役割を果たしている。多様性を認めるという企業文化が
大事である。
Commerzbankでは Arcoの年次総会で 執行役員が
挨拶するし、催しでは 執行役員が レズとホモについて
話し、差別についても話す。
とは言え、同性愛はドイツの多くの企業の経営陣にとって 
まだ タブーである。
下記サイトから:
http://www.sueddeutsche.de/jobkarriere/398/306360/text/

★ 性同一性障碍の人が 田舎のここから 東京へ
出てから 落ち着いたのを 見て 日本でも この面での
寛容が広がることを 願ってます。

  


Posted by jtw at 20:13Comments(0)