2008年08月02日

中国でのネット検閲/Repression2.0への抵抗

中国は2億のインターネット利用者と2千万以上のブログを
査定してきた。検閲は「万里のファイアウォール」と呼ばれる。
中国にはタブーのリストがあり、まず それにより仕分ける:
チベット・1989年の天安門広場での虐殺・四川省の
大地震で崩れた手抜き工事による学校 などはタブーだ。

「国境なき記者団」の作った報道の自由のランキン表で
168カ国のうち 中国は163位にある。

単純な検閲法は インターネットの接続点で 好ましくない
サイトを締め出すことだ。たとえば BBC中国語版、
ドイチェ ヴェレ中国語版などは 阻止される。

キーワードによってサイトの内容をフィルターにかける 
検閲もある。アムネスティinternationalのサイトは 
オリンピック村のプレスセンターからアクセスできない。
Falong Gong (法輪功)という語で 検索エンジンで
探索しても 何もでない。

政府への抗議の圧力が オリンピックの直前に高まり、
やっと何年かぶりに、ドイチェ ヴェレのサイトが 
検閲なしで 中国でも 見られるようになった。

しかし 検閲をすり抜ける方法は 数十もある。
その中で もっとも賢いのは Picidae(ラテン語で
啄木鳥)プロジェクトだ。
picidae.netを経由し、検閲されたサイトを開くと、
国外にあるサーバー経由で 完全な内容を見る
ことができる。
「キツツキ」はウェブサイトを絵に変換することにより 
ファイアウォールに穴を開ける。絵はデジタルコード化の
役割をする。検閲プログラムはキーワードによる捜査が
できなくなる。
これは スイスの画家 Christoph Wacher と
Mathias Judの発明によるもので 「芸術も 時には実用になる」。
しかし 2008年7月中旬に picidae.netは中国で
阻止された。中国以外では 機能している。
数千の人々が このスイスの画家の考えを 自分の
ものとした。ネット上の体制批判者と 検閲との間の 
イタチゴッコに新しい時代が来た。

Open Net Initiative(ONI)では ハーバード、トロント、ケンブリッジ、
オックスフォードの4大学が 共同で チュニジア、シリア、イラン、
中国の検閲を記録している。
ONIは もっとも効果的な対抗策として 心理的な
ファイアウォール(自己監視)を奨励することを 挙げている。
実際の監視によりも 包括的な監視網が存在している
という雰囲気を作ることが 効果的である。

オリンピック開会式の予行演習は秘密のはずだったが、
韓国のカメラマンが政府の監視をすり抜け、撮影し、
ネットに流した。
下記サイトから:
http://www.dw-world.de/dw/article/0,2144,3531536,00.html


  


Posted by jtw at 14:42Comments(0)