2006年10月06日

成瀬無極

きのうのカキコミにあるクリストフ ケンプ博士は 戦前に 京都大学 留学中 ドイツ文学の 成瀬無極 先生に 息子のように かわいがられた。
成瀬清先生、号を無極。
多くの教授が 武運長久の話しを する中で ただ一人 「生きて帰って また 勉強するように」と 学徒出陣の学生に 別れを 告げた。
別の大学の 政治学者 板倉卓造 教授は 戦争中に 民主主義についての講義のあと 学生たちに 言った:
「この戦争は いよいよ ひどくなる。諸君も工場に動員されて学問は 続けられなくなる。...日本は負ける。当然 敗戦後の日本は ひどいことに なる。だが、諸君が しっかり していれば 必ず日本に自由主義の 時代が くる。しかし 残念なことに 私は 老人だ。その時まで 生きては おれまい。そこで 諸君に頼みが ある。諸君は 生き抜いて 自由主義の時代を つくり 私の墓に やってきて 石を拾って墓石をコツコツ叩き 先生、先生の 時代が来ましたよと 必ず 報告してくれ給え」  


Posted by jtw at 05:24Comments(2)